Richard Thompson のコンサートのためプリンストンへ。プリンストン大学がマンハッタンから1時間半ほどで行くことのできる距離にあるとは知らなかった。
ニュージャージーはニューアーク空港ぐらいしか知らないし、ニュージャージー州内のどこかへ行こうと考えたこともなかった。マンハッタンの Penn Station から電車に乗って Pricnceton Junction まで行き、乗り換えて一駅。Princeton Junction と Princeton 間は 2両編成の車両がピストン輸送しているのみ。
途中通ってきたニューアークの町は、アメリカらしい殺風景な町とすぐに南北戦争のロケに仕えそうな森や沼地がばかり。かろうじて、その昔工場だったレンガの建物が少しだけ雰囲気よく残っているぐらいで、見ているうちに空しくなるぐらいだった。ニューアークはマンハッタンへも通勤圏内で、時間帯によってはものすごいラッシュになるらしい。それぞれの駅前には駐車場が広がって、相当数の車が止まっている。電車通勤をするにしても、ここはやっぱり車社会なんだと実感。
ところが、プリンストンの駅を降りるとヨーロッパの空気に近いものが感じられた。やはり知のあるところ文化があるのだろうか。コンサートまでかなり時間があるので大学内を横切りながら町の方に向かった。
落ち着きのある校内で、新しい建物も周りの景観を壊さないものを建てていた。緑がおく落ち着いて勉強に打ち込めそうな雰囲気。同じアイビーリーグの大学でもマンハッタンにはるコロンビア大学とは大きく違う。たとえば、ハーバードの町も、似たようなものなのだろうか、それとも、ボストンの町はまた別の個性を持っているのだろうか。
紅葉がきれい。黒いリスが走り回っていた。リスと同じぐらいの数の学生もジョギングしていたが。
時折、19世紀半ばにできたこと伺える年代物の建物も。イギリスの学校のような空気(ハリーポッターに出てくるような)も漂っている。それでも、しばらくその空気に慣れてくると、表面的に取り繕っているだけのようななんとなく、薄いというか、深みのない感覚を覚えるのは、それがアメリカの文化だからなのだろうか。まだ、アメリカの町についてはあまり知らないので判断しかねてしまった。
町はさほどヨーロッパ調だが、歴史の深さを感じさせないのが不思議なぐらい小奇麗。今なお営業している全米で最古の自転車屋を見つけて「おぉー」。そして、いかにも裕福な家の子弟の通う大学らしく、町の規模に反する数のブランドのお店が軒を並べていた。
コンサート会場に向かう頃には、日はとっぷりと暮れていた。プリンストンの夜は暗い。街頭が少ないのだ。ニューヨークだったらこんなに暗いところは怖くて歩くことができないが、治安がよいのだろう。







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