だいぶ前から一度行きたいと思っていたMontauk。去年一度失敗しているので、今年こそはと3連休を前に計画を立てた。ところが宿がない。キャンプ場は利用者が来ないようにしているとしか思えないし、ホテルや民宿は売り手市場のようで、空いてないし高いし最低2泊からだとかうるさい。それじゃ、ということで日帰りで行くことにした。
時刻表を見ると週末は7:28分にWoodsideを出る列車がある。だがPenn Stationは7:40発だ。あれ?誤植かな?と思ったが、つまりPenn Station 7:40発はWoodsideに停車しないから一本早い列車に乗らなければならないのだ。納得。
6時に目覚ましをセットしたが、目が覚めたのは6:30。目覚ましのiPodはセットしたが、スピーカーをオンにするのを忘れていた。「まずい!」「ゴメン」とlulunを起こし、急いで支度をしながら、「明日にしようか」と提案してみたら明日は雨だからダメだという。そうこうしながら7時には家を出て、ちゃんと列車に間に合うようにWoodside駅に到着。やればできるもんだ。落ち着いてチャリを畳むことができる。
Jamaicaで乗り換え、一路Montaukへ。総二階の車両だが1階はガラガラ。自転車の乗客はほとんどいない。通勤電車なのでアムトラックと比べると席のピッチが狭く乗り心地はいまひとつ。走りだして最初の方は工場や倉庫といった、鉄道が産業の担い手だったころの景色が多いが、West Hamptonを過ぎると急激に小奇麗な住宅地に変わる。前回通ったときは真っ暗だったのでこのへんのコントラストは見えなかった。そういえば途中にすごい数のアヒルがいるところがあったが、あれがLong Island Duckなのだろうか。場所は多分ここ↓
3時間ほどしてのMontaukに到着。やはり乗客の多くはHamptonsで降りていたようでここまで来た人は少ない。駅から村の方へ走り出す。目の覚めるような青空が広がって嬉しい。最初の目的地はHerb's Market。
お昼を食べてまずはすぐそこのビーチへ。空いているし砂も水もきれいでなかなか良いビーチだ。
岬への道のりは約10キロ。道路は路肩が広く、路面の状態も良好で走りやすい。街の外れに図書館があったので、トイレついでに寄ってみるとなかなか役に立つ観光資料も置いてある。
Montaukから岬への途中にある見晴らしポイントから見たOyster Pond
半分ぐらい行ったところに見晴らしポイントがある。森の向こうに見えるのがOyster Pond。日頃は砂州で海から遮断されているが、大潮や嵐の時に海とつながるらしい。
そのOyster PondにはOyster Drillという巻貝が生息していて、牡蠣のカラに穴をあけて食べてしまうそうな。
もう少し走るとMontauk Point State Parkとなり、気持ちの良さそうな森が続く。右側に軍の基地だったCamp Heroが現われるともうすぐ岬だ。
ここまで来るとさすがに観光客が多い。Montaukの灯台は1796にニューヨーク州で最初に建てられた灯台で、当時のまま建っているのだからたいしたものだ。
付属のけっこう大きな家は灯台守の住居だったもので、当時はほぼ地の果てだったから特に冬の生活は厳しかったに違いない。ここと軍の施設とインディアンのテントを別とすれば、Montaukには3軒しか家がなかったというから本当に何もなかったらしい。
建物の中は小さい博物館になっていて、灯台に関するお勉強が色々できる。大人一人9ドルとちょっと値が張るが、こういう展示が大好きなlulunとkameはじっくり回る。
灯台に登ることもできる。狭い螺旋階段を上がるので、荷物は階段の下で目を光らせているおばちゃんに預け、降りる人が来たら内側に寄って待つように、との指示を受けて階段を登りだす。高さもけっこうあるが、段差がきついのかみるみる脚がパンパンになる。ずんずん登ってガラス張りの狭い部屋に到着。ここにもおばちゃんがいて下の人と連絡を取り合っている模様。スペースが無いから上がってくる人数を制限しているようだ。
さらに階段を数段上がるとガラス越しに下が見える。南側のビーチには第二次大戦中に造られて、その後崖が並に削られて落下したトーチカも見える。おびただしい数の釣り船も。
辛うじて2人出られる小さなベランダがあり、そこは狭いので順番待ち。ちょっとだけ出て周囲の写真を撮る。西側方向は森が続き、南北両側の海も見える。なるほどここは突端だ。
灯台から下のビーチに降りる。水がきれいだ。しばらくぼーっとして行き交う釣り船やウミウ、遠くに見える島や陸を眺める。風が涼しくて実に快適。
当初は隣の駅Amagansett(「アマガサキ」と読む。というのは嘘。)まで20キロ弱を走ろうという計画もあったが、のんびりしているうちにせっせと走る気がしなくなったので寄り道をしながらMontaukまで戻ることにする。すぐ近くにCamp Henryという軍の施設跡があるが、面倒になったのでパス。さらに先にはスペインとの戦争から帰ったTheodore Rooseveltの部隊がキャンプを張ったというShadmoor Parkがある。
Shadmoor Park入り口にある「ティック注意」の看板
最近米国東北部ではマダニが増えて困っているらしい。ここも例外ではなく、草むらに入らないように呼びかける看板がある。厄介な病気を媒介するので極力避けたい。刺された人の画像を見たlulunが怖がるようになってしまった。
公園内を少し歩こうかと思ったが、これも面倒になってパス。ふと気がつくと茂みの中で何かががさがさしている。よーく見ると鹿だ。kameからほんの3mぐらいのところ。脅かさないようにlulunを呼び、しばらく見守っていると一瞬茂みから出て、また入って走り去った。lulunがシャッターを切った時には既に遅し。
帰りの電車でお腹が空くといけないので、再びHerb's Marketに寄って食料を調達。その後はMontaukの北側海岸のNavy Beachへ。ゆったりとした静かな入江だ。ここでもしばしくつろぐ。シュノーケリングしている人もいるので、実はすぐそこに魚がうようよいるのかもしれない。水はきれいだし天気がいいからよく見えるんだろうな。
ここからさらに西へ走れば森の中を通ってAmangasettまで抜けられるはず、と思いきや、ビーチの駐車場で道路は終わり。その先はパークで歩くコースは色々あるようだが自転車では無理。灯台で見た古い地図にはここに鉄道桟橋があったが、今は木製の釣り用桟橋になっている。途中海に降りられる梯子もあるのだが、よく見るとクラゲがいるのであまり入りたくはない。今年の夏は何度もビーチに来たが、一度も水着を持って来ていないからそもそも海に入る気はないのだけど。
桟橋には釣り人用のものさしも設置してあり、魚の種類と漁期、大きさや数の制限が細かく指定してある。違反がバレたら罰金だそうだ。おお、今はヒラメが旬なのね、とlulunは何か感じるところがあるようだ。
まだ少し時間があるので反対側のビーチにも行ってみる。夕方になってきたがまだけっこう人はいる。風に吹かれていると少し肌寒いぐらいになってきた。5時になったので駅に向かうことにする。
走っているとlulunが道路に灯台の印がある、と言う。へえ、そう、と思ってしばらく進むと路面に写真の印が。「これ消火栓だよ」と道路脇を指さすとそこには紛れもなく消火栓。うーん、灯台に見えないこともないけど、普通に考えたら消火栓だよな。
駅には券売機が置いていないので切符は車内で購入。それって非効率的じゃ、と思ったが、一日数えるほどしか列車が来ないし、たいていはニューヨークで往復切符を買ってくるだろうからあまり必要ないのかもしれない。セキュリティとかメンテを考えるとコスト的にも見合わない。
土曜日だからすいているだろうと思ったがけっこう途中人が乗ってきた。8時過ぎにJamaica着。Sagar Sweets and Restaurantまで走って、満腹になって地下鉄で帰った。長い一日でさすがに疲れたが、気持ちよく楽しい秋の日だった。
本日の走行距離: 約30km















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