評価:3/5点![]()
一ヶ月ぶりのElmhurstだ。今回のターゲットは@ChinatownNYさんに教わった四川料理屋、三好小館。英語名がSweet Yummy Houseとなっているのが全くもって意味不明だが、そのへんは期待を裏切らないでくれて好ましい。
今まで何度も前を通っているのだが、はて、そんな店あったっけ、というぐらい地味で特徴の無い普通の中華屋に見える。ところがここがひもやくさんご推奨の四川料理屋なのだからわからないものだ。我々の目は節穴だったのか、と半信半疑で店に入る。座ってメニューを見るとなるほど確かに四川料理的。鴨の舌なんかもある。なにしろ今回のテーマはNYでおいしい四川料理を食べるということなので、それっぽいアイテムを狙い撃ち。
鹽煎肉(Enhanced Pork)というやつが気になった。つまりは塩漬けにした豚肉のようだが、どんな料理かはわからない。二人とも豚肉は好物だが塩豚は特に好きだ。豚肉に対する塩の作用は魔法のようだ。それを四川料理がどう扱っているのかは気になる。次に選んだのは樟茶仔鴨(Smoked Tea Duck)。これは上海の梅龍鎮酒家で食べそこねたものなのでここで外したくはない。それに鴨も燻製も好きだ。野菜も食べたいのでシンプルな炒め物を、と上海キャベツなるものを。食べきれないのは見えているので最初から持ち帰りを視野に入れた注文だ。
付出しのピーナツ(八角あたりと一緒に茹でているような感じ)を口に運びながら待つ。最初は空いていたがどんどん客が入ってきてテーブルがほぼ埋まった。入り口脇のテーブルでは肉体労働者風の中国人男性グループがビールをぐびぐび飲みながらどんどん食べ物を注文している。運ばれているカニやら鍋やらの料理を見ているだけでけっこう楽しい。
そうこうしていると鹽煎肉が運ばれてきた。スライスした塩豚とネギをラー油的なものでシンプルに炒めたものだ。豆豉が見えるがそれ以外は特に味付けらしきものは見当たらない。当然辛くて塩で引き出された豚の旨味と相まってうまい。こういう形でのネギは二人とも苦手なはずだが、全然気にならずぱくぱく食べられる。油通ししてあるからか、それともひょっとしてこれは葉ニンニク?と思うぐらいだ。予想に反して普通のご飯が小さな丼一杯ずつ付属する。ビールともご飯とも合う一品だ。
香ばしい煙の匂いとともに運ばれてきたのは鴨の燻製。半羽分ということなので少し恐れていたが、小さい鳥なのかそれとも水分が飛んで縮んだのか、わりと普通の量だ(とは言ってもあくまでアメリカ的尺度での話)。海鮮醤が付属するがこれは甘くて蛇足。肉とネギだけで充分うまい。やっぱり鴨はうまい。燻製もうまい。そりゃうまいはずだ。
Sauteed Shanghai Cabbage with Dry Pepper
最後が上海キャベツ炒め。パクチョイのようだが違う野菜なのかな。クセがなくて火の通り具合も絶妙なのはさすが。味はほぼスープだけで、そのスープが良いようだ。大量の唐辛子が入っている割には辛くない。ただしそいつを少し齧りながら野菜を食べていくと汗が噴き出てくる。辛味が油に移っていないということは最後にばさっと投入しているのだろうか。
結局鴨は半分以上持ち帰ることにし、そのかわりほかはほぼ完食。お腹いっぱいだ。外に出て駅に向かって歩き出す。同じ並びには中華料理屋があと3軒くらいある。改めて外から覗いてみるとほかの店もけっこう面白そうだ。北方系の火鍋屋などは寒くなったためか大繁盛。一度こっちにも行ってやろう。





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