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ひたち野うしく: とんき

評価:5/5点5 stars

前回の来日の際、成田から土浦行きのバスに乗った時だ。13時間のフライトの後、1時間ほどくねくねと裏道を走ってもうすぐひたち野うしく駅、というところで窓の外に「とんき」「目黒」の文字を発見。一気に目が覚めたが、調べて判ったことはここは暖簾分けで本当に目黒のとんきが来ているということらしい。

とんき牛久店とんき牛久店

日程の都合で残念ながらその時には訪れることがなかったが、ついに一人ランチのチャンスが巡ってきたので迷わず自転車を飛ばしてひたち野うしくへ向かった。場所は駅の南側、郊外型商業施設が並ぶ国道沿いで、どう見てもうまい食べ物には縁がなさそうな地帯。でもそこにあのまぎれもないとんきの看板があった。

店内は白木のカウンターがとんきそのもの。腰を下ろしてメニューを見るとリブロースという見慣れないものがあるがあとは目黒と全く同じのようだ。それとも今時は目黒にもリブロースがあるのだろうか。迷わずヒレかつ定食を注文。

とんき牛久店メニュー

とんかつまわりの作業はカウンターの向こうの店主らしきおじさんが一人でやっている。人数が少ないので目黒のように鮮やかな流れ作業が見られないのは仕方ないが、細かいところまでほぼ見事にとんきを再現しているのでなかなか感動的だ。

まずは大根の千枚漬けが運ばれてくる。柚の香りに適度の甘味と酸味でうまい。カウンターの向こうでこいつを仕込んでいるおばさんがいるので自家製だ。これは本家よりいいぞ。次にご飯と豚汁、続いてキャベツがうず高く積まれた皿にヒレカツが載って登場。

とんき牛久店ヒレかつ

縦方向の切れ目が入っていないとか、ソースが添えられていないといちいち本家との違いを検知してしまうが、それ以外は当たり前ながら卵たっぷりでパン粉が控えめなとんきのヒレかつそのものだ。本当にここのヒレかつはジューシーで恐れ入る。肉もいいのだろうが火の通し方が絶妙なのだろう。豚汁もうまい。

ペース配分に気をつけながら食べ進め、ご飯がちょうどなくなる直前におかわりを訊かれるのもとんきらしい。ほかにも客が店に入ってくる前に店主が気がついてお茶の準備を始めるあたりもとんきらしい目配りだ。美しい。

まだ比較的新しい店のようだが、そこそこに客も来ているようでちょっと嬉しい。都内にはとんきの暖簾分けはけっこうあるようだが、ディープ茨城にとんきが来たことそのものが奇跡のようなものだから、近くにいたら行かない手はない。


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