評価:1/5点![]()
以前Edible Queensに中央アジア出身のユダヤ人の食べ物が紹介されていた。Bukharian Jewsと言われる人たちで、NYには5万人ほどいるらしい。彼らが集住する地域がForest Hillsらしい。
さすがNY、と新鮮な驚きをTwitterでつぶやいたのが一ヶ月ほど前。Edible Queensの記事をしっかり読み返して復習し、氷点下のForest Hillsへと向かった。最初の目的地はSaluteという店(なぜかYelpではSalut 2000という店名になっている)。サリュートというとどうもハッセルブラッドを連想してしまうのはカメラオヤジの悲しい性だ。
週末で電車の接続が悪いので店に着いた頃には適度にお腹が空いている。ロシア語が目に付くチープな街にそのSaluteはあった。ちょっと外から覗くとガラガラのように見えたが、中に入るとそれなりに客はいる。その後次々と客が来たのでそこそこ繁盛はしているようだ。
予習してあった通りにスパイシー肉うどんとでも言うべきLagman、ウズベキスタン風餃子のUzbek Mantu、それに肉の串焼きを2種類を注文。肉は最初Lamb Breastというやつを頼もうとしたのだが、店員のおばちゃんがそれは脂身だけどいいか、というので普通のラムに変更。胸肉は脂肪が少ないんじゃ、と何となく思ったのだが、よく考えたらこれはきっと羊のおっぱいのことに違いない。もう一本は牛と羊の合い挽きのつくね。サラダもパンもいらないのか、とちょっと怪訝そうなおばちゃんにいいのであります、と答えて待つことしばし。
最初に運ばれてきたのはLagman。思ったより小さな器だし麺が見当たらないので、あれ?こんなもん?と思ったが、フォークでつついてみたら下にちゃんと麺が隠れていた。セロリ、ジャガイモなどが入ったクミンの匂いがぷんぷんのスープに、うどんのような白い麺と焼いた羊肉が入っている。スープはちょっと薄いかなという感じだが、肉の臭みも気にならず見た目と違って全然辛くない。麺は手延べの拉麺だそうだが、柔らかいようでいて粘りがあるところはうどんに近い。テーブルに用意してある無色透明のビネガーを入れてもさっぱりして良さそうだ。特にうまいというほどのものではないが、東西の味がフュージョンしていて面白い。
続いてウズベク餃子。皿に大福ぐらいの大きさの餃子が一つ。値段からしてそう多くはないだろうとは思ったが、一個だけとはちょっと誤算だ。店のおばちゃんが訝しがる意味がわかった。大きさは違うがチャイナタウンだったら1ドルで5個ぐらいは普通だ。
一口食べて、ちょろりとかけてあるソースがどうやらバルサミコらしいということに気がついた。おっ、ここもフュージョンか、と口が混乱する。具も中華とはかなり違うもので、肉の香りも何が入っているかわからないスパイスも今までにない体験だ。アフガニスタンあたりにも同じスタイルの餃子があるらしい。モモとも違うし、ううむ、餃子も奥が深い。ただしこのバルサミコはちょっと甘すぎて蛇足感がある。たまり醤油が好きな人にはいいかもしれない。この際だからオリーブとコリアンダーでもっと西寄りに仕上げるのもありかもしれない。
最後が串焼き肉。炭火で焼いていると謳っているだけあって香ばしい良い香りが漂う。羊の臭みは日頃はkameの方が敏感なのだが、なぜか今日はkameはほとんど気にならず、lulunが脂肪のあるところは臭いと言って閉口していた。kameも最初は平気だったのだが、肉とスパイスとタマネギが入り交じって胃の中がやや腐海に。焼き物はZenon Tavernaの方がうまい。
量的にはさすがに物足りない。ほかのテーブルを見ると色々な食べ物が出ていて気になるのだが、次の目的地がパン屋なのでそのまま店を出た。もしかしたらおいしい料理もあるのかもしれないが、そこまで開拓する気にはならないな。ただしパン屋で買ったLepeshkaというバゲットのような軽いハード系のパンはなかなか良い。ピロシキやサモサは試してみる価値はあるかもしれない。





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