相変わらず暑い。独立記念日の三連休の中では、初日の土曜日が一番涼しいという予報(それでも33度)だったので二週連続でカヤックに行くことにした。
ふと思い立ってニュージャージー州でカヤックできるところを探してみたら、すぐ近くにあるではないか。ハドソン川のさらに西側、Hackensacker Riverというところで、Penn Stationから一駅のSecaucus Junctionのすぐ近く。今までニューヨーク州しか見ていなかったのは不覚だった。地図を見てすぐにわかったのだが、このあたりは以前フィラデルフィアに向かうバスから見たことがあった。水が広がって古そうな鉄道橋が見えたりして、これはなかなか良いぞと思った記憶がある。
ここのカヤック小屋は比較的最近になって始めたようで、地元のボランティが運営しているらしい。川のゴミ拾いなんかの活動もしている。商売ではないのでカヤックの数は少なさそうだが、電話してみると今日はOKらしい。Secaucus Junctionで電車を降り、Google mapを頼りにLaurel Hill Parkの入り口を探すのだが、まず駅からの出口が見つからない。Junctionという名の通り、色々な線が交わっているので駅の構造が複雑なのだ。
なんとか地上に降り、線路をまたぐ橋を渡るとようやく公園の入口がある。右に真新しい集合住宅が建っているが、道路があるだけで何もないところだ。さらに進んでいくと駐車場があって、ボートを載せてきたらしい車が停めてある。その先に小さなカヤック小屋。
この日は1時からツアーがあるので艇の数が不足気味のようだ。二人乗りでもいいか、というのでまあいいや、と二人乗りを一台確保。一人一日25ドルなので50ドルを払い、地図をもらって桟橋へ。あてがわれたカヤックは巨人が乗った後なのか、シートと足止めの位置が極端に離れている。調節してもらって川に出て、まずは川下に見える回転橋へ向かう。潮が満ちているところなので流れに逆らって進んで行く。
この回転橋は2006年まで使われていたようだが、鉄道のルートが変更になって不要になったらしい。近づいて見るともっと前から放置されていたように見えるが、潮風に吹かれて傷みが激しいのかもしれない。
New Jersey Turnpikeの向こうにPortal Bridge
さらに下流にはバスで走ったNew Jersey Turnpikeと、さらに向こうには鉄道の幹線、もっと先にもう一つ鉄道橋があるようだ。産業の世紀の光景が残っていてなかなか好ましい。
ここで引き返して川の西側にある湿地帯へ入っていく。使われなくなった線路が西へ向かって伸びていて、その上をNewark空港に降りる飛行機がひっきりなしに飛んでいく。
満潮に近いので草が生えているところ以外はほぼどこでも通行可能。植生がハドソンの上流の方とはけっこう違うな、と思ったら、ここは塩分濃度がかなり高いということに気がついた。
沼地の向こうにSecaucus Junctionの住宅群とマンハッタン
漕ぎ進んでいくと東の方にSecaucus Junctionにあった集合住宅、そのさらに先にマンハッタンが見える。
湿地から川に戻って北上すると立派な橋が見える。Upper Hack Bridgeで、Secaucus Junctionを出た列車が通るらしい。
川から見ると看板があって、開けて欲しいならここに連絡せよ、と電話番号と無線の周波数が書いてある。ただし30分前に言えと。列車のダイヤの都合があるからそれもそうだろう。
さらに川上にはもう一つ鉄道橋が。たいていの橋は左右対称かそれに近い形なのだが、これはまるで建設中のような中途半端な形だ。だんだん近づいてみるとコンクリートの塊のようなものが付いていて、これはもしかすると左側が持ち上がるのではないか、と言っているとまさにその通りになった。
ボートが通ってくれたので開くところが見られて運がいい。小さなボートだからこの程度しか開けなかったのだろうが、本当はどのぐらい持ち上がるのか気になる。
このHX Draw Bridgeも鉄道橋で、わりと頻繁に列車が走っているようだ。潮位が高いとカヤックでも頭がすれすれなので、この橋が開くのはそう珍しくないのかな。
橋から西側に伸びる線路には見張り塔があって、そいつは朽ちるに任せられている。ちょっともの哀しいけど好ましい景色。
この先の東岸は新興住宅地、西側は湿地で、少し行くとジャイアンツスタジアムがある。今日はこのあたりでUターンすることにして、東岸に沿って南下する。
ここはカモメや鴨などの水鳥の営巣地になっていて、特にカモメの数はすごい。けっこう近くを通ってもあまり動じない。
漕いでいる間中、lulunが腰がうまく回らないから手漕ぎになってしまう、と不満を口にしていたが、その理由はシートの背が固定できないことにあることが判明。応急処置をしたら良くはなったようだが、だいぶ距離もあったし暑いので二人とも消耗気味。タンデムだと一人ずつ休憩できるのがいいけど、ちょっと漕ぎにくいのが難点。
上陸すると予想以上に疲れたようで体が重い。いい運動になった。広々とした水面をかなりの距離を移動できるし、動力付き船舶も少ないので快適だ。橋巡りも楽しい。なかなか気に入ったぞ。次回は潮の動きに合わせてもっと遠くまで行ってやろう。
空気が乾燥しているので服はあまり濡れていないが、かなり塩っぽくなっているので駅のトイレで着替えていくことにした。Secaucus Junctionはガランとして無意味に立派な広い空間がある。平日の朝夕は通勤客でごった返すのかな。この何もなさがニュージャージーらしい、というのはニューヨークに住む者の偏見かな。















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