評価:4/5点![]()
ProvincialArtはGîte、つまり民宿。GuyとDianeという夫婦がやっているが、Dianeがなかなか料理上手だということなので、ほう、ケベックの家庭料理とはどんなものぞ、という興味から泊まってみることにした。
到着して一通りの説明を受けた時に、アルコールは出せないから飲みたければ街で買ってくるように、という指示を受け、一軒しかない小さなスーパーでワインを仕入れた。
La Vieille Ferme Côte du Ventoux 2009
料理の内容がわからないので無難そうな軽めの赤を、ということで選択。2009年は若すぎるよなあ、と思いつつ、ほかのワインも似たようなものなのでLa Vieille Ferme Côte du Ventouxを選択。店のワイン棚は店の規模からすると異常に充実していて、lulunとkameと同じように時間をかけてじっくり品定めをしている客がけっこういるのがおかしい。
ProvincialArtの裏には畑があって、自家栽培の野菜が食卓にのぼるというのも魅力の一つ。北国の短い夏ということもあってか、色々な種類の作物が一斉に育っているという印象だ。
夕食の時間になりパティオに集合。lulunとkame以外の3組の客はもう席に付いている。ワインを開けてパンを噛じる。クラッカーのようなやつが辛くて酸っぱくてワインに合う。でも実は一見何の変哲もないパンがうまい。食べ過ぎに注意しながらグラスを口に運ぶ。ワインは予想通り若くて軽くて日頃はまず買わないタイプ。でも適度な酸味とタンニンで破綻がない。選択としては悪くなかったようだ。
スープはズッキーニ。Veloutéというのはシンプルなストックにとろみをつけただけというものらしい。その通りにシンプルだがうまい。うん、このスープを作れる人なら料理は上手いに違いない、とちょっと嬉しくなる。ここを選んだのは間違いではなかった。
次は自家製シューマイ。お、変化球で来たな、と思って味を見るとこれもきちんとしている。明らかに家庭の味だが、料理の上手な素人がちゃんと作っているという味だ。下に敷いてあるのはホウレン草で、こんな使い方は思いつかなかった。
メインはホロホロ鳥のモモ肉。実は予約を入れる時、羊とウサギは苦手だからほかの肉か魚にして、と頼んであったのだ。中にはキジ肉とportabellaマッシュルームの詰め物がしてある。多分タイムが主体のハーブの香りがよろしい。煮込んでいるスープもちゃんとしているからおいしいのだろうな、きっと。付け合せの野菜はジャガイモ、ニンジン、サヤエンドウ、カボチャで、ほとんどが裏の畑で採れたものだという。「鳥も自分で撃ってきた?」という客の一言にフランス語が分かる客一同が大笑い。
このへんでほぼ満腹だが、畑の野菜でサラダはどうか、と訊かれたら断るわけにはいかない。なにしろまともな野菜を食べるのは3日ぶりだ。さらに言えばまともな食事も2日ぶり。レタス、トマト、ラディッシュ、キュウリなど、新鮮で大地の味がする。花は甘いかと思いきや、ぴりりと辛くて花というよりはハーブのような強い香りがする。
デザートはラズベリーのケーキ。lulunもkameもラズベリーはどちらかと言えば嫌いだが、これは普通にうまい。ケーキとしての出来も十分立派だが、もしかすると味の良い新鮮なラズベリーは悪くないのかも。裏の畑にはラズベリーの藪がずーっと続いているので、収穫は2週間ほど前に終わったそうだが、多分大量に保存してあるに違いない。
朝食のジャムももちろん自家製で、やはりラズベリーとイチゴ、あともうひとつは忘れた。
たっぷりのフルーツが嬉しい。手作りのスコーンがまたうまい。
一番気に入ったのがジャガイモを細くシュレッドしてベーコンと一緒にまとめたロシュティ。カナダに来てハムやベーコンの味がいいことに気がついてちょっと嬉しい。ジャガイモもおいしいのかな。このロシュティ、なかなか良いので今度うちでも作ってみよう。
総じて予想通り、料理の上手な素人の家庭料理なのだが、ケベック人の普通の手料理が食べられたのは収穫だった。GuyもDianeも気さくで宿としてもけっこう快適。勘定の時にチップを要求されたのは興醒めだったが、まあそれも許そう。












最近のコメント
8週 5日 前
9週 6日 前
9週 6日 前
9週 6日 前
10週 1日 前
10週 1日 前
10週 5日 前
12週 4時間 前
12週 2日 前
12週 2日 前