Upper West Side: Grom

評価:4/5点4 stars

Gromは以前前を通りかかった時から一度食べてみようと思っていたジェラテリアだ。Niko'sでお昼を食べた直後に前を通って(隣の隣ぐらいにある)また思い出した。今度は忘れまいと、夜になってからしっかり着込んでデザートを買いに出かけた。

GromGrom

9時を回っているが11時まで開いているのは昼間に確認済み。さすがに店はほとんど閉っているが、このあたりはレストランが多いためかタクシーに乗り込む人が多い。劇場前にはレイトショーのために寒空の下で並んで待っている人たちもいる。土曜の晩らしい光景だ。

Gromはやっぱり開いていた。この寒いのに物好きな客が2組ほどいる。壁にメニューが張り出してあって、素材の産地などをけっこう細かく謳い上げている。ケースの中のアイスには蓋がしてあって目視確認できないなぁ、と思っていたら、「食べてみる?」とどんどん試食させてくれる。おいしいのであっさり決めてしまったが、もう少し味見しても良かったかな。

選んだのはまずマロングラッセ。それから迷ったストラッチャテラとCrèma di Gromは店員の提案で半分ずつにした。いずれも一番小さなカップだが、山盛りにしてくれるのでけっこう量はある。

Gromのアイス、マロングラッセ(左)とCrèma di Grom(左)とstracciatella(右)のハーフ&ハーフマロングラッセ(左)とCrèma di Grom(左)とstracciatella(右)のハーフ&ハーフ

店の奥に隠れるようにして席があるので、そちらに座って食べる。予想通りうまい。いや、予想以上の出来だ。温度が適温なのもあるだろうが、ねっとり滑らかでフレッシュなジェラートの良さが発揮されている。素材にこだわっているだけのこともあると感じられる。甘いといえばけっこう甘い。マロンの粒やCrèma di Gromに入っているクッキーなどは実に甘いが、それはそれでよろしい。

一番小さいサイズが一つ5ドルとかなり値は張るが、どうせ食べるなら高くてもおいしいものが良い。待てど暮らせど来ないキッチンエイドのアイスクリームメーカーが届くまではこれがベストな選択になるのだろう。

ガラスの仕切りの向こう側にはアイスを入れておくステンレスの容器がずらりと並んでいて壮観だ。夏になるとこいつらもフル稼働するのだろう。

例によって愛想のいい店員たちに見送られて-7度の街へ出た。


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