韓国:鰻屋 대왕민물장어 (安東)
評価:5/5点
韓国での初鰻。あまり大きくないお店に入ると、ほぼ満席状態。すぐさま「予約は?」との質問が飛んでくる。ドキッとしながら「してないです」と答える。客が帰ったばかりで片付けていない席を指して、「そこの席に座って」と言われて、ほっとした。実はこの日の昼食の候補だった、祭祀膳であるホッチェサパ(헛제사밥)にふられて、町まで戻ってきたところだったのだ。
壁に貼ってあるメニューは実に明快。「焼き鰻。2尾(1kg弱)、1尾(500g弱)」となっていたので1尾をお願いする。すると、「塩とヤンニョムがありますが、どちらにしますか?」と。そんな選択肢もあったのか。我が家は白焼き好きなので、「塩!」と即答。
焼酎を頼むと、何がよいか聞いてくる。焼酎の種類を聞いて悩んでいると、冷蔵庫まで連れて行ってくれて、好きなのを選ばせてくれる。すごく親切だし、なんて気が利くのだろう。
焼酎を飲みながら、小皿料理のバンチャンをつまみながら、周りの様子を伺う。入口付近に、おかわり用のバンチャンや包む用の葉っぱなどがセットしてあって、追加分は自分で随時取るようになっている。
席で自分で鰻を焼くというのも新鮮だが、鰻に針生姜やテンジャンをつけて、葉っぱにくるんで食べるというのも新鮮。この店の鰻は「国産」を謳っている。韓国の鰻の産地がどこなのかは全く見当がつかないが、美味しい鰻だ。そして、韓国風のこの食べ方もとても良い。エゴマと鰻の相性がとてもよい。新発見。
最後に「汁はいる?」と聞かれる。えっ?!という顔をしていると、すかさず「サービスだよ」と。それではと、いただくことに。お腹いっぱいだけど、ご飯も一つもらう。鰻出汁の味噌汁。これも絶品だ。今日のお昼は鰻でよかった。神のお導きに違いない。
鰻が美味しかっただけでなく、店の人達の感じも良かった。うなぎを食べながら、「ごんぎつね」のごんのいたずらは、鰻だった?という話になり、確認したところ、鰻でした。
鰻屋(대왕민물장어)情報: 22-20, Dangbuk-gil, Andong-si, Gyeongsangbuk-do
ところで、メニューのお酒のところに、「복분자」というのもあり、なんだろうと調べてみた。ボクブンジャは漢字では、「覆盆子酒」。山イチゴから作った韓国の伝統果実酒とのことだった。機会があったら一度飲んでみよう。