韓国:一直食堂 일직식당 (安東)

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焼き塩鯖

評価:4/5点

安東は内陸にある町ではあるが、塩鯖(간고등어)が名産である。一番近くの港まででも60kmほどあり、鯖を開いて内蔵を取り、塩をして運んだら、安東に到着することにはちょうどよい塩加減になったそうだ。なんだか、京都に鯖を運ぶ鯖街道を思い出す。

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一直食堂(일직식당)

鯖好きの我が家、早速「焼き塩鯖定食」を食べに行った。この一直食堂(일직식당)は、塩鯖を扱っている大手が経営している食堂だという話だ。

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座敷スタイル

今どきの韓国は、テーブルと椅子のタイプに改装された店が増えているが、ここはまだ座敷タイプ。

看板メニューの「焼き塩鯖定食」は、2人分で一尾(1人分も注文可能)。それ以外に、鯖の煮付けやテンジャンチゲ、そして、この店に肉を食べに来る人がいるのが不思議な気がするが、牛のプルコギ、味付け豚の炒め物もある。

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生マッコリ

マッコリを飲みながら塩鯖が焼き上がるのを待つ。お酒と一緒におかず一式であるバンチャンも出てくる。バンチャンを私達のテーブルに並べながら、先客である隣のテーブルの客に「こちらのお客さんは、お酒を出すから先にバンチャンも出してます。そちらには、鯖と一緒に出しますね。」と説明していた。そうか、バンチャンを出すタイミングがあるのか。それで、先日の水原の焼肉屋でも、肉を焼き始めるまでバンチャンが出てこなかったのか(この時は、お酒は後から注文したので)。

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ごはんと味噌汁

鯖は、予想に反して塩辛くなかった。これをいつでも食べることができるこの町の人が羨ましくなるほどだ。大豆の形が残っている豆味噌の味噌汁、そしてなによりご飯が美味しい。

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おかず

おかずも美味しい。茎わかめってこんなに美味しいものだったと思うほどだったし、砂糖を少し加えて、胡麻と青唐辛子とともに炒ったジャコは一度まねして作ってみることにした。しめじは、単に出汁で煮てあるのかと思いきや、しっかり青唐辛子の辛味がが染みている。ニンニクの芽をコチュジャンと白胡麻で和えたのもよい。おでんがあるのもホッとする。

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店内販売の塩鯖

塩鯖も店内で販売していた。買って帰ることが出来ないのが残念だ。

一直食堂(일직식당) の店情報