バリの新年ニュピを初体験

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西暦の2019年3月7日は Nyepi(ニュピ)だった。

190322-Neypi
Nyepi Night

Nyepi はバリで採用している暦の一つサカ暦の新年だ。この日は静寂の日で、家こもってじっとして平和を祈る日で、労働はもちろん外出や火を使うことも禁止されている。

この日は、バリ島の空港は閉鎖され飛行機の発着はない。ホテルなどの施設では最低限の明かりなどは許可されているものの、観光客も宿から出ることはできない。ちょうど新月に当たるので、島が漆黒の闇に包まれる。それを聞いたときから興味津々で一度体験したいと思っていた。

ニュピ前夜、つまりオゴオゴの夜からすでに明かりを落としているところもあり、いつもよりきれいな星空を楽しむことができた。

ニュピの朝目が覚めると、さすがに、動物や虫たちにはニュピの適応はないので朝から賑やかである。

朝から24時間ネットも使えなくなる。これは去年から始まったことらしい。携帯の普及ゆえのことだろう。

家からこっそりと世界を覗いて楽しもうと思っていた。ところが、朝から人の声がするではないか。近くの沐浴場でおばさん二人がお喋りをしながら洗濯をしている。その後、おじさんがやってきて沐浴をしている。子どもたちもバスタオルを持って現れる。予想とかけ離れすぎている。

そのくらい緩いのか。さすが、バリ。

そして、日が沈んだが我が家の周りはかなり灯りがついているではないか。話が違う。その後噂に聞いた見回り役の人がやってきたようで、灯りを落とした家もあったが、光光とした無人の小屋は電源の在り処がわからなかったのか、諦めたようだった。庭が面している向こう岸も眩しい光が見えるし、ゆるすぎる。

結局は、雨で星空は望めなかったが、バリの島がすべて暗闇に包まれてというのは、どうやらゆるゆるの闇ということらしい。

明るいうちにシャワーを浴びて、夕食も早めに食べて、夜の過ごし方も周りに光がもれないようにといろいろと準備していたのにかなりガッカリ。

今回学んだのは、ニュピの直前は閉まっているお店が増えるし、スーパーも商品の在庫が寂しくなるので、買い出しは4,5日前に済ませたほうがよいということ、バリ人は本当に緩い人たちだということだ。来年は早めに準備をして、バリ人のようにゆるく静かに過ごそう。

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