Bali:シンガラジャ界隈での食べ物の話

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シンガラジャの夕焼け

シンガラジャで一番有名な?食べ物であるシオバックは来る途中で食べてきた。次はとなると、シンガラジャといえば港町。魚介類だと意気込んだが、バリ島第二の街だけあって大きすぎて、良さそうなところを絞り込むのが難しい。そして、狙って行ったところは営業していないという不運も。

気を取り直して地図を眺めて、海辺の魚を出してくれるワルンに行ってみた。なんと、海へ行く道は有料。Rp.2000だから20円もしない程度だけれど、この村の貴重な観光収入になるのだろう。我々が食事を終える頃には、夕日を見に来たと思われる人たちがずらっと並んでいた。もっとも、見ているのは海でなく携帯という人が多いという不可思議な光景が広がっていたのだが。

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スパイス焼き魚

訪れた店は、 Warung PP Ikan Bakar。店の人の対応は柔らかで温かい。魚一尾をまるごと焼いたものを頼みたかったけれど、当日は巨大な魚しかないようで、切り身を焼いてもらう。このあたりは、その日の入荷次第なので仕方あるまい。

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イカのフライ&チャプチャイ

クリスピーイカが当たりだったので、よしとしよう。チャプチャイに使われているスープもおいしかった。

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Ameraja

運転をしないlulun だけ一人でビールを飲んだので、宿で kame も飲むことができるようにと、コンビニでビールを購入して帰った。もしやという予想通り、モスクの前のコンビニには酒はおいていない。離れたところで買うことができた。見慣れたシンガラジャビールのラベルとは違う種類のものが売っていて、さすが本場と買ってみた。ラベルをよく読まずに買ったのが失敗で、ビールという名称は使っているが、実際はビールではなく赤いぶどうを使った飲み物で、ドクターペッパーチェリーのような残念な味わいだった。

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Tumpah Banyuasri市場

シンガラジャには夕方に立つ市場Pasar Tumpah Banyuasriがある。建物は新しいが、市は中庭で開かれていた。なぜだろう?魚、肉、野菜と普通の普通の食材が手に入る市場。ウブド界隈では朝しかこの手の市場は開かれない。シンガラジャはイスラム教徒が人口の半数近くを占める場所なので、夜の食事のために夕方にも料理するからではないだろうかという想像に落ち着いた。もっとも、豚肉も売っていたので、バリ人も買って夕方に料理するのだろうから、生活パターン自体が違うのかもしれない。イスラム教徒が入ってからの歴史も長いので、ヒンドゥー教徒への影響も大きいのかも。日頃見慣れている市場では、豚は専用のスペースが設けられていたりするのだが、ここは長年ヒンドゥーとともに暮らしているおおらかなイスラム教徒たちだからなのだろうか、豚特設スペースというものがない、豚を売っているすぐ横で、イスラム教徒が豆腐を売っていたりする。ちょっと意外な気分に。

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Tumpah Banyuasri市場
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Tumpah Banyuasri市場

翌日は、朝開かれる市場 Pasar Anyar Singarajaを訪れてみた。こちらは昔ながらの建物で、建て替え間近なのではなかろうかという時代を感じさせる場所だった。魚介類がたくさんあって羨ましい限りだ。そして、ここも夕市同様、豚肉は隔離されていなかった。

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Anyar Singaraja市場
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Anyar Singaraja市場
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Anyar Singaraja市場

シンガラジャは港町だが、山が近い。つまり、米作りができる土地が少ない。そのためか、少し山に入ったところでは、盛んに椰子の実で作ったお酒アラックが飲まれているようだ。そして、途中Warung Wartiniでおやつ用に仕入れたジャジャはなんと芋だけ3種類。ウブド界隈ではお米を使って作ったものが混ざっているものだが、米がそれだけ貴重だということなのだろう。

“20231006-Wartini”
芋三種盛り

山が近い利点に、海に流れ込む水がきれいという素晴らしい点もある。海と交わる川の水が驚くぐらい澄んでいた。