Singapore:リトル・ヤンゴン

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リトル・ヤンゴン

シンガポール滞在中、所用により市庁舎があるエリアに足を踏み入れた。通常ならば行かない場所だ。事前予習を怠らない kame が、「用のあるビルの隣に、ミャンマーの食材店とレストランが入っている」ことを発見。

市庁舎周辺は、バスの車窓からの眺めは「官庁街ね。面白くなさそう。」だったのだけれど、オーチャードなどとは違って、建物の外からは窺い知れない世界が広がっているということも分かった。ビルの中はシンガポールらしく普通にUNIQLOとか入っているし、食事処もいっぱい。違うのは、外からでは中がほとんど推測できないということと、高級なビルの中に、非常に高級なお店が入っていること。まだまだ星初心者なので発見が多い。

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ミャンマー料理屋

我々の関心はミャンマー。ミャンマー食材店!ミャンマーレストラン!と興味津々で覗きに行った。ビルに入ると 5階まで吹き抜けで様々な店舗が入っている。よく見ると、ほとんどずべてミャンマー関連のお店ではないか!大興奮!食材店だけでも数件、ミャンマーの民族衣装の店とかミャンマー雑貨屋とか、そして安食堂っぽいのも何軒もある。なかには、ミャンマー文字しか出ていないハードルの高そうなお店も。

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ミャンマー食材

あとで調べたら、この「ペニンシュラ・プラザ」というビルは、「リトル・ヤンゴン」とも呼ばれているらしい。地下一階が食堂街(地下一階でないところにも食事を出す店はある)、1階から5階が店舗スペースになっていて、日曜日はミャンマー人労働者で超込になるらしいので、平日に訪れるのが吉だとか。

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Mingalar Mart

昼食を食べたあとだったので、今回は食事は無理。買って帰ることのできるめぼしい食材はないかと物色。数軒ある中で、今回利用したのは Mingalar Mart という食材店。店のおじさんとっても親切で、商品に書いてあるミャンマー文字を読んでくれて私達が買いたいものにたどり着けるように助けてくれた。お茶の葉サラダ用の発酵お茶の葉と青マンゴーピクルス購入。辛そうなナッツと色々混ざったものも試してみることにした。「お茶の葉サラダに入れるほかの材料はあるのか?」と店の人に聞かれたので、「ないけれど大丈夫」と答えると、これを使ってみろと商品をおまけしてくれた。

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今回の戦利品

画像の右下の緑色が、お茶の葉サラダに使う「発酵したお茶の葉」。その左隣の袋がおじさんがプレゼントしてくれた「酸っぱいビッグバレル」と書かれているらしいもので、中は辛味の素、各種豆を揚げたもの、揚げにんにくなどなどを混ぜあわせたもの。右上が、海老やナッツを炒め揚げして辛くしたようなものの詰め合わせ。中がよく見えるので、なんとなくこれだったらアジア各国の料理に使えそうと思いお試しで買ってみた。ミャンマーの人たちがどういうふうに使うのかはわからないけれど、お茶の葉サラダに混ぜても良かったし、和え物系に便利だ。ただし、かなり辛いので使う量は要注意。

そして、左上がマンゴーの漬物。ミャンマーカレーには欠かせない材料だ。甘いマンゴーや青マンゴーやら類似のものがいろいろあって、店のおじさんの助けなしではとても買えなかっただろう。

ふとNYで出会った温かいミャンマーの人たちのこと思いだして目が熱くなった。ここに逃げてくる人、さらに増えるのかななどと色んな思いがめぐる。

次のシンガポール訪問の際は、絶対にレストランに食べに行く。そして、また食材の調達もする。シンガポールで食べたいものが増えてしまったのは悩ましいけれど、ミャンマーには行きにくい今、嬉しいことではないか。

家に戻ってから、NY時代のブログを読んで、よい経験だったなとつくづく思い出した。

フィラデルフィアのお気に入りのミャンマーレストランRangoonが懐かしい(フィラデルフィアにはインドネシア料理屋も数多くあり、食に関しては忙しい場所だった)。

NYで開催されたミャンマーフードフェスにも何度も足を運んだ。例えば、2015年のこのフェスとか2016年のこのフェスとか。

しばらくは、購入した食材でお茶の葉サラダを作ったり、ミャンマーカレーを作ったりと楽しめそうだ。