ミャンマー料理は夏の初め頃にあったイベントで初体験し、その複雑かつ独特の風味に魅了されてしまった。在NYミャンマー人コミュニティの暖かさに痺れたのも事実。
Myanmar Baptist Church Fun Fair
楽しかったけど来年まで待たないとならないのは少々寂しかったが、この勢いに乗ってミャンマー料理の修行をしようと図書館で電話帳ぐらいある本を借りてきた。ところがすぐにまたミャンマー料理イベントがあるというではないか。
場所はSunnysideの公民館なのでこのあたりが彼らのエリアなのだろう。Summer Streets の後に行ってみたら以前から気になっているSalt & Fatの隣ではないか。それらしい人たちがどんどん吸い込まれていくのが見える。
Myanmar Baptist Church Fun Fair
会場は地下ホールでミラーボールがキラキラと回っているのがおかしい。隣にキッチンがあるのもこういうイベント向きだ。会場内は既に人がいっぱいでステージではのど自慢大会が行われている模様。今回は教会のチャリティなので牧師さんの姿も見える。
レイアウトも雰囲気も前回とほぼ同じだが、規模が小さい分料理の種類が少ないのは仕方ない。料理の表示がわかりやすくなっているのは非常によろしい。あとは値段が書いてあれば言うことないんだけど。
まずはラペット。前回よりキャベツが少ないためか味が濃くてとても美味い。お腹が空いているということもあるかな。
続いてNoodle Saladという表示のある料理。この類の料理は全部麺とハーブやらを手で混ぜるものなのでこのネーミングは困るんじゃないだろうか。
黄色いのでスパイスが効いていそうだが実は味噌系の調味料が主体でマイルドな味わい。解析不能だ。
続いてMandalay Mee Shayへ。
こちらは鶏肉と豚肉入りでラー油のようなものをたっぷりかけるのでかなり辛い。高菜のような漬け物がアクセントが爽やかさを加えている。
黄色い豆腐はターメリックで着色しているらしい。味はまさに豆腐。
豆腐サラダはゴマが主体のタレで和えてあるが、印象が薄いのは直前に辛いものを食べたからか。
前回はなかったものに野菜の天ぷらとパラタがあった。野菜の天ぷらはちょうど品切れだったのでパラタのテーブルに移動したところで隣の厨房から揚げたての天ぷらが運ばれてきた。
パラタは肉入りとプレーンの二種類があった。今回はプレーンを選択。
ハサミで切ってひよこ豆のペーストを添え、揚げニンニクをかけるというもの。
パラタはむっちりしているし豆も優しい風味で美味しい。
あと気になったのは黄色い具が二種類用意されている生春巻きだが、もう食べられないので今回はパス。
締めにはピンクのシェイク的なものを選んだ。ナタデココやタピオカが入って上にはバニラアイスのトッピング。ラズベリーのようなちょっと微妙な味わい。
作るところを見ていたら瓶に入った赤い液体とバニラアイスをドサドサと入れている。その手があったか。
lulunが赤い液体の正体を突き止めに行くと店のおばちゃんがこれはインド食材屋で売っているものだという。調べると色々なエキスが入っていて基本的に体を冷やす成分を色々集めているらしい。なるほどインドらしい。
そのおばちゃんは少し日本語ができて、ミャンマー料理が好きか?というので大好き、と答えたら2週間後にもイベントがあるという。え?ここで?と訊くと違うところだ、今調べるから待ってろ、と豆腐サラダのテーブルの向こうでごそごそしている。
ずいぶん時間がかかっているので帰りたいんだけどこのまま消えるわけにもいかないので待っていると、おばちゃんが紙ナプキンを渡してくれた。
おお、前回と同じ航空高校ではないか。こりゃ楽しみだ。絶対行く。
今日のお持ち帰りはチキンビリヤニ。
それとバナナセモリナケーキ。
お菓子類の品数が豊富なのでおおいに迷うのも楽しい。
満腹になって真昼の日差しの中を家まで帰った。思いがけずまたミャンマー料理イベントがあることもわかったし、実りの多い土曜日だった。あのおばちゃんには今度会ったらきちんとお礼言わなきゃ。