仁川:ケジャン

評価:5/55 star5

仁川の蟹を是非とも食べたいと思い、ソウルから電車ででかける。近代的な工場町を予想していたが、なかなか寂れていてよい。仁川の情報を持っていなかったので、仁川駅前にある観光案内所に行って「カンジャンケジャンが食べたいのだけど、どこか美味しい店を教えてください」と言ったら、観光局の人の反応が悪くて、同僚とカンジャンケジャンの店どこがある?とやっている。ちょっと待ってと答えて、ネットで調べて、電話をしてと色々やったあげく、一軒の店を教えてくれる。それにしても仁川の人間は蟹にあんまり興味ないのかしらと反応の悪さにちょっと心配にもなったりした。

外国人馴れしていなくて、手加減なしのすごい速さで話すので半分ぐらいしか分からないし(^^; それでも店の名前と行き方を丁寧に教えてくれてメモまでくれたのでなんとかなりそう。ただし、これが崩れた字で書いてあって外国人の私には読みづらい。

ふらふらと街を観光しながら、なんとなく教わった方向に最終的に行き着くように歩く。韓国の中華街ってまた違う味わいがあっておもしろい。

さて、その教わった店のあるあたりまで行っても違う名前の店しかない??地図とメモを見て悩んでいると「どこをさがしているの?」と日本語が。話してみると布施に住んでいたことのあるコテコテの大阪おばちゃん。観光案内所の人が書いてくれたメモを見せると、我々の来たところへ戻るような説明。「そっちから来たんだから」と力説しているうちに、「あら、電話番号がある。ちょっと待ってて。家に戻って電話とってくるから」と親切にしてくれる。電話をかけて店の人と話して連れて行かれたのが、おばちゃんに出会った店の前(^^;。観光案内所の人が店の名前書き間違えていたようだ正しい名前はソンウォンシクタン(성원식당である。

Dscf0791-Small* カンジャンケジャン屋(성원식당

カンジャンケジャン定食を二人分注文する。

Dscf0785-Small-1 左:黒豆入りご飯、右:麦飯

すると、黒豆入りのご飯が一人一膳と、麦飯が一つでてくる。??状態でいると店の人がていねいに教えてくれる。麦飯は二人で半分ずつにして、次にゾロゾロと出てきたナムルでビビンバにするらしい。コチュもごま油もちゃんとある。

Dscf0786-Small-1 ナムルたち

このナムルがどれもうまい。今まで韓国で食べた中で一番おいしいナムルかも。麦のモチモチした食感もなかなかよく、少し残そうと思っていたのに完食してしまう。機会があったら麦飯も食べたいと思っていた lulun はちょっと得した気分にもなる。

Dscf0788-Small-1 麦飯ビビンバ

ビビンバを食べているうちに蟹が出てくる。それも生のまま。これに醤油ダレをかけて食べるんだと教えてくれる。そして、白い方のご飯で食べるんだと念を押される。

Dscf0787-Small-1 蟹

「うまい」と興奮しながら蟹に吸い付いていると、はさみを持ってきて食べやすい大きさにカットしてくれる。私たちの食べ方って下手?醤油ダレの量でうまさもだいぶ変わってくることに気がつく。時間も遅めで他の客はほとんど帰っていないので暇なこともあってか、我々の食べ方を細かくチェックして親切にしてくれるのだ。甲羅に着いている汚い部分をとってくれたり(なんで最初からとって出さないの?という気もするが)、味噌の残っている甲羅にご飯を入れて食べるように催促したり。奥の方から様子伺いの声がすると「ちゃんとやって食べているよ」と報告しているし。

Dscf0789-Small-1 みそ汁

もちろんみそ汁も含めて何から何まですべておいしかった。今後はソウルに来たら必ず仁川に寄りたくなるだろうな。キムチなどの販売もやっているみたいだから、今度は帰国日か帰国の前日に来て買って帰ろうと、すでに次の時のことを考え始めている lulun であった。ちなみに日曜はお休みである。