評価:5/5点
1回しかない那覇での夜をどう過ごすかは重大問題だ。とにかくおいしい沖縄料理を肴においしい泡盛を飲みたいという命題に対し、lulunが直前予習で白羽の矢を当てたのがこの小桜。
情報によると入りにくいディープな雰囲気だそうだが、確かに外観は古ぼけた民家であるものの比較的わかりやすい。「あんつく」よりはずっと入りやすいぞ。
カウンターのみの店内にはおっちゃんの先客が一人。本島北部の泡盛を適当に選んで頼む。結局飲んだのは「珊瑚礁」と「松藤」。早い時間には大将が一人で切り盛りしているが、目や耳でちゃんと情報収集をしていて気配りをしてくれる。けっこう気さくなので一人の客ならお喋りも楽しめるが、かといってうるさくもないので二人で行っても快適だ。
ミミガーは薄味の酢の物。こりこりしておいしい。今まで食べたミミガーの中で一番おいしいとlulun。
島らっきょうもマイルドで食べやすい。泡盛が進む。
豆腐ようは自家製で、なんでもレシピは首里宮廷直流だそうな。確かにうまい。また泡盛が進む。
スーチカーは塩加減が完璧で、特に皮の部分が良い。シークヮーサーを絞るのは初めてだがこれも良い。
とどめはスーミンチャンプルー。キャベツとにんにくだけをシンプルに炒めただけだが、とてもうまい。
小桜の良さは色々ある。大将の人柄とそれに惹かれて集まる魅力的なおっちゃんたち、iMacのiTunesを使ったBGM、素朴ながら落ち着ける店内の雰囲気。しかしなんといっても大将の料理の腕が最大の魅力だ。事実ここで飲むために(?)川崎から通っているという客もいるぐらいだ。そういうlulunとkameも今度那覇に行ったときもきっと立ち寄るに違いない。