上海:燕雲楼(旧上海揚州飯店 )

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shanghainavi.comでは揚州料理の店として紹介されている店だが、既に別の店になっている。知らずに入ってしまいひどい目にあった。

燕雲楼燕雲楼

思南路を南下し、科学会堂まで来ると燕雲楼の看板が並んでいる。ううむ、ここが揚州飯店のはずだが、といぶかしみながらとりあえずエレベーターで5階に上がる。5階にはレストランが北京料理とおぼしき1軒あるだけなので、入口の店員に上海揚州飯店と書いた紙を見せるとここだという。奥から持ってきたメニューを見ると確かに上海揚州飯店と書いてあるので入ってみることにする。

店内は空いているが閑古鳥が鳴いているというほどではない。見渡すとどのテーブルでも北京ダックを食べているのでやはりこれが売りのようだ。奥では賑やかな宴会が行われているらしい。

新メニュー、旧メニューの両方を眺めながら、食べたいと思っていた揚州料理の品を注文しようとすると軒並みできないと断られる。やむを得ず皮付き豚もも肉の醤油煮、カニ味噌入り豆腐煮込み、魚すり身入りだんごとチンゲンサイの炒め物、それに青島ビールを注文。

青島ビール青島ビール。またもや見ないタイプ。

皮付き豚もも肉の醤油煮皮付き豚もも肉の醤油煮

ハムと豚肉の佃煮が合体したような前菜。薄切り肉を重ねて作っているようだ。特においしいというわけではないがkameはこういうのがわりと好きだ。

魚すり身入りだんごとチンゲンサイの炒め物魚すり身入りだんごとチンゲンサイの炒め物

すり身だんごはとても柔らかいさつま揚げというところ。まずくはないがスープの味が薄いので全体的に印象が弱い。やはりスープは大事だ。

カニ味噌入り豆腐煮込みカニ味噌入り豆腐煮込み

豆腐煮込みも確かにカニが入っていてそんな風味はある。カニ味噌が入っているかと言われればわからない、と答えざるを得ない。これまたスープのせいか薄い、というか味がない。

やや首を傾げながら締めに当然のごとく揚州チャーハンを注文。これはできるというので一瞬ほっとする。

揚州チャーハン揚州チャーハン

しかしである、テーブルに出されたものを見て二人とも「えっ?」という表情。見るからにまずそうなのだ。食べてみるとやはりまずいので二口だけ食べて残した。ご飯そのものがまずいのだが(まずい水で炊いているのも原因の一部か?)、炒め方が全くなっていない。油のつやがなく、加熱も明らかに十分でない。おまけに冷凍グリーンピースのまずいこと。shanghainaviに出ている写真と較べても明らかに別物だ。こんなにまずいチャーハンは日本の中華屋でも滅多にお目にかかれない、いや、素人が普通に作ってもこれよりうまいはずだ。

こんな最低な店が営業しているという事実が驚きだが、そこが上海の底辺の低さを現しているのだろうか。香港だったらこういうことはまずないだろう。一年以内にこの店が消えていれば上海を見直すのだが。