上海:梅龍鎮酒家

評価:5/5点5 stars

石門一路から西側の南京西路沿いは高級店が並ぶエリアで、普段のlulunとkameなら近寄りすらしない場所だ。最終日のお昼をそんなおしゃれなビルにあるという無化調ラーメン屋で食べるつもりだったが、残念ながら閉店していたので近くの老舗、梅龍鎮酒家へ。本当に上海は興亡が激しい。

上海:梅龍鎮梅龍鎮酒家

南京西路からちょっと入ったところだが、とても門構えが立派な大きな建物なのですぐわかる。中に入るとこれまたきらびやかな部屋に通される。いつも行くレベルの店よりはだいぶ上品だが、わりと気楽で肩が張るようなことはない。さすがにパジャマの人は見当たらなかったが。

梅龍鎮の店内店内

できればおいしい四川料理を食べたいとは思っていたので、この展開は決して悪くはない。せっかく巡ってきた機会なので鴨の舌、椒鱔背(田うなぎのスパイス揚げ)、宮爆鶏丁(鶏とカシューナッツ炒め)を注文。鴨のスモークも食べてみたかったが食べきれないので断念。

当然青島ビールも頼んだのだが、お茶も長ーい口のポットで入れていってくれた。中国式に葉っぱが湯呑みに入っているので蓋を少しずらして呑む。白茶らしいがなかなかおいしい。

梅龍鎮のお通しお通し

お通しもらっきょうはlulunもkameも苦手なので味見していないが、エンドウ豆もピーナツもおいしくてビールが進む。黄色いのは何か果物のようだが正体不明。黄色い色はサフランで付けているようで、本来は黄色い物ではなさそう。

梅龍鎮の鴨の舌鴨の舌

お通しと一緒に出てきたので一瞬ししとうかと思ったが、これが鴨の舌。煮物のようだがちょっと不思議な味わいだが、間違いなく鴨の味がする。うまい。lulunはいたく気に入ったようだ。

田うなぎのスパイス揚げ田うなぎのスパイス揚げ

念願の田うなぎは思ったよりずいぶん色が濃い。下味をしっかりつけてから立田揚げにし、ネギ、唐辛子をさっと油に通して塩を混ぜたものを振りかけてあるようだ。これがうまい。見た目に反して淡白な味わいで、わずかに塩がアクセントになっているだけ。絶妙だ。ビールが進む。

Dscf4099-Small鶏とカシューナッツ炒め

クンパオはkameの好物なのでlulunにリクエストすることが多い品だ。やはり本物を食べてみなければならんだろう、と注文した。意外とあっさりしているという印象。胸肉を使い、テンメンジャンを入れていないのが我が家のバージョンとは異なる(それだけではないだろうが)。2種類の唐辛子を使い分けており、鶏が実に柔らかい。カシューも新鮮な物をしっかり揚げてあっておいしい。家庭ではどうしても古くなってしまうのでこうはいかない。辛いがしつこくないのでどんどん食べられる。これもビールが進む。

梅龍鎮チャーハン梅龍鎮チャーハン

締めをチャーハンにするか焼きそばにするか迷ったが、この際なのでチャーハンにした。テーブルの上に現れたものを見て一安心。おいしそうなのだ。ベーコン、しいたけ、マッシュルーム、エビ、タケノコのような野菜が入り、これも薄味に仕上げている。ようやく本当においしいチャーハンが食べられて満足。このチャーハンは紀元レベルだ。

あとで思ったが、食べきれなかった分は持ち帰りにする、というか持ち帰らない分をその場で食べるというぐらいすごい量を注文するのが普通らしいので、鴨のスモークも持ち帰りにして機内で食べるという手があった。もっと早く気がつくべきだった。残念。