2007年7月6日(金)ニセコ〜五色温泉 走行25キロ
今日はニセコの町中からニセコ五色温泉に移動する日だ。距離は短いが600メートル以上高度が上がるところが目的地なので上り坂をひたすら上らなければならない日だ。
lulun はいつものように4時になると目が覚めてしまう。雨の音がする。テントの中は雨の音がよく響くが、ひどくはないようだ。5時頃起きだす。雨が降っているので、炊事場の屋根の下を利用して、朝食と撤収作業を行う。昨日食べなかったポテチは割れないように特別扱いに。ポテチとビールが今日の kame の楽しみである。
8時過ぎにやってきた役場のおじさんにキャンプ場の使用料を払って、小雨の中を出発する。途中雨が少し強くなったので、雨具を着ると暑くてたまらない。内側からも濡れてしまいそうだ。
昆布温泉街のところに屋根のあるベンチを見つけて休憩を取る。昆布温泉入り口から昆布温泉街までの間だけ下り坂だったが、あとはひたすら上りである。途中から霧雨に変わったので雨具を脱ぐことができ助かったが、雨の日は休憩を取るところもなかなか見つけにくい。湯本温泉で2度目の休憩兼、昼食に。パンにトマトやサラミを挟んだサンドウィッチを作って食べ、湯本温泉の源泉を見学する。
大湯沼は元々間歇泉だったが明治時代に硫黄を汲み上げ過ぎて吹き上げなくなったらしい。沼底の噴気ガスが120℃、湯温が60℃で入ったら火傷してしまう硫黄でドロドロの沼だが、その横に湯をひいて足湯を楽しめるようになっている。資料館もあるようなので覗きにいったが閉まっていた。
雨はとりあえずやんでくれたが、どんよりとした雲が広がっている。360℃雲のパノラマのニセコビューラインになるかと思っていたが、山が見えて嬉しい。五色温泉の手前にある覆道(どこの覆道も函嶺洞門と呼んでしまうが)が遥か彼方の上の方に見えていたが、ひたすらこいでいると着くものね。12時過ぎには到着した。
五色温泉のキャンプ場は一人一泊300円で、建物のどの施設が5年ぐらい前に作り直されたので、まだ新しく電源もある。山の上なのでトイレ臭があるのは仕方がないだろう。水がとても冷たい。キャンプ場の水は1回押したらかなりの水量でワッと出てすぐに止まってしまうので使いにくい。1プッシュで少ない水量でしばらく出てくれた方が水も大切に使えるし、使い勝手がよいと思うのだけどね。
駐車場から離れた上の方のベンチのあるエリアに場所を決めてテントを設営する。風が強いので、濡れてしまっていたテントや寝袋がよく乾く。昨日の洗濯で完全に乾ききらなかった服なども木の間やチャリの間に紐を張って干す。どんどん乾くのが嬉しい。
一段落したところでお風呂へ。五色温泉には「山の家(上の写真左側)」と「ニセコ五色温泉旅館(上に写真右側)」の2軒の温泉がありニセコ五色温泉旅館には別館の外湯もあるので3カ所の外湯があることになる。ニセコ五色温泉旅館の本館の方は車が数台停まって混んでいそうなので、今日は旧国鉄が所有していた「山の家」に行ってみることに。露天風呂もあるし、客はあまりいないし、寂れ具合がなかなか良い。ビールの自販機があるのも嬉しい。売店には周辺の地図やちょっとしたお土産物や食べ物が売っている。女湯の露天風呂の方は覆道の方の景色を見ることができたが、男湯は目の前が工事中で眺めなしだったらしい。
お風呂の後は kame 念願のポテチとビールで乾杯し、キャンプ場前にあるお花畑に散歩に行く。イワオヌプリの方は青空が広がり始めている。遠目に見て這松みたいなのばかりで花なんてないやん、遅かった?と思ったが近づくとありました。
タニウツギは関西では5月頃に咲くものだけど、ここでは7月に咲いているのね。
アカモノはとってもカワイイ。
アカモノに似ているけど、これもアカモノ?
上の2つは何なのか調べがついていない。
この生きていき方がなかなかよい。
お散歩の後、18時ぐらいから夕食の準備。またまた鍋なんだけど、野菜がたくさんとれるからいいのよね。
今日菜の具材はホッケバーグ(これなかなかよい)、干しダラ、鮭トバ、キャベツ、ほうれん草、ニンニクの芽、アスパラ、ズッキーニ、しめじとなかなか豪勢。味はコチュジャンがメイン。最後にご飯を入れて雑炊にしていただきました。美味しかったけど、薮が近くにあるせいか、蚊がよってきてくるのがチョット大変。
夕食の際に炊いたご飯で作った明日用の巨大おにぎり。お米を入れていた小さなビニール袋に塩とごまを混ぜたご飯を入れて握って作ると、袋の再利用にもなるし、そのまま食べられるし便利。
20時ごろには就寝。さすがに山の上、日が沈むとどんどん冷えてくるので、しっかり着込んで寝袋に入る。それでも、明け方は10度近くまで下がるので寒い。
コメント
高橋牧場の歌
えっほえっほと坂を上っていると、高橋牧場に団体客が来ている模様。どうやら障害者の学校で、高橋さんにお礼を言って帰ろうとしているところだった。ちょうど前を通り過ぎようとすると生徒たちが「たっかはっしぼっくじょーでちっちしーぼりー」と歌いだした。意表をつかれて笑い出し、ペダルに力が入らない。これ以後上り坂で「高橋牧場」を禁句になった。