評価:4/5点
小樽について最初の食事は小樽ビール。運河に面した小樽倉庫No.1の中にけっこう大きなビアホールがある。ここもlulunのヒットリストに挙っていたところだ。
店内は中世のヨーロッパを模していて、スタッフの衣装もそれ風だ。席に案内される時に「トンネルを抜けて中世の世界へと入る」のだと言われて一瞬「?」。
まだ早いので店内は空いている。ちょうど6時半から生演奏があるからというのでステージ前のテーブルを勧められたが、うるさいのはごめんなので少し離れた席に着く。なにしろこれから小樽滞在中の食事計画を練らなければならないのだから。
ビールの標準ラインアップはドゥンケル、ピルスナー、ヴァイスの3種類。この時はフィーアコーンビアなる「幻のビール」があったのでそいつともちろんドゥンケルを選択。
店員がビールを持ってきた時、「一緒に乾杯してください」といってミニチュアのジョッキを差し出す。一瞬「?」だがもう慣れたので一緒にかんぱーい。
ドゥンケルはほぼ期待通り、つまり正しい味。しかしなんだか薄い。水で薄めているのかと思うほどだが、日本人向けにアレンジしているのだろうか。変な苦みがないのは評価できる。薄いのを別とすればうまい。
フィーアコーンビアは文字通り4種類の穀物を使ったもので、ビール純粋令以前に作られていたものを復刻したものらしい。なーんだ、幻なのはつまりビールと認められないものだったからか、と納得。味は香ばしくてなかなか良い。ドゥンケル同様薄いのが玉にきずだ。
食事も奇妙なネーミングが横行している。
まあこれは普通の名前だ。鰹節とポテトチップがなかなかよろしい。lulunにはイクラも好ましかったようだ。店員がこれを持ってきた時、崩れてしまったから取り替えるという。どうでもいいことなので置いていかせたが、この時の接客態度がなかなかよろしい。スタッフの教育はできているようだ。
塩豚をローストしたもので、lulun曰く、「つまりハムね」。確かにハムというのが近い。柔らかく、塩豚なのでうまい。ソースは蛇足。もったいない。
ジャガイモを塩で固めたものをオーブンで焼いたもの。客に木槌を渡して割らせるというパフォーマンス付き。ほかのテーブルでもさかんにやっていた。
魚介類をトマトとオリーブで焼いたもの。旬の毛ガニ入りなのが嬉しい。なかなかいける。
ステージには中世からルネサンスあたりの音楽をやる3人組、Cicloが登場。心配したようなうるさい音楽でもないし、なかなか気持ちいい。妙な楽器に凝っているあたり目でも楽しめる。ヴァイスを一杯追加して楽しんだ。結局食事計画の相談は進まずじまい。でもまあいいか。
最終日、フェリーの時間待ちのため再訪。この日は店の半分が結婚披露宴のため貸し切りで、土曜日ということもあり混んでいる。いずれにせよ暇はあるのでしばらく待つ。
今回もドゥンケルとフィアーコーンを注文。食べ物は以下の通り。
ビールと来たらやっぱり芋だろう。ニンニクはあまり感じなかったがいくらかスパイシー。
エフエフよりは辛いが、やっぱりマイルド。
石鍋で出てくるがそれ以外はわりと普通のドライカレー。
小樽バインで第一夕食を食べていたので、第二夕食はやや軽め。でもないか。ステージがあるサイドが貸し切りなのでこの晩のライブは中止だったが、店の雰囲気は良いし、ビールも料理もなかなかいける。店員もまともなのでなかなか快適だ。9時過ぎまでゆっくりしてから港に向かうべく店を出た。