小樽:若鶏時代 なると

評価:5/5点5 stars

小樽で魚ではなくて鶏というのもどうかという議論もあるが、この若鶏時代 なるとだけは事前予習でリストアップされていた。普通のものが食べたくなる時期でもあったし、ビールが美味しく飲めそうだとういのも魅力だった。

小樽:若鶏時代 なると本店若鶏時代 なると

市内の何カ所かで「ニューなると」という、やはり鶏の唐揚げを看板に掲げている小さな店を見かけていたが、本店らしきこちらに来ることにした。

夕方、店の前まで行ってみるとどんどん人が吸い込まれていっている。急いであとを追うと店内は既にほとんどの席が埋まっている。

小樽のなるとの店内なるとの店内

看板料理の鶏と同じぐらい寿司も人気のようだ。横目で隣のテーブルを見るとなかなかうまそう。だが、本命の若鳥唐揚げのL(Mもあるのだがこの日はLだけ)、生ビール、枝豆、サラダ、餃子を注文。入口付近のカウンターで食券を買うというシステムだ。

ウニづくしが続いたので普通のものがおいしい。付け出しのイカの塩辛は太いイカが入っていて、コストよりも切るのが面倒だという雰囲気がうかがえる。うまい。

なるとのイカの塩辛イカの塩辛

唐揚げは若鳥1/2羽分で、それほど大きくはない。ランチではこれが一人分の定食があるらしい。二人でむしりながら食べる。皮はパリッと、中はジューシーで絶妙の揚がり具合。シンプルだがシンプルゆえのおいしさだ。敢えて欲を言えばこいつをひね鶏でやったものが食べてみたい。贅沢か。

なるとの鶏の唐揚げ鶏の唐揚げ

これでお値段は3000円ちょっとと実に良心的。サラダや枝豆も値段から想像した量よりはるかに多い。満腹になったので寿司は諦め、店を出た。入口付近には持ち帰りの唐揚げを待っている人たちが数人いる。その目の前で、時々「ジュッ」という音を出して鶏を揚げている。その音を聞くとまた食べたくなる。また機会があったら行こう。