評価:3/5点
平良での2泊目は外食することにしてあった。やんばるの山奥とは違い、ここまで来るとそれなりに食事ができる店が散見される。ただ、夕方に閉ってしまう店が多いのが難点だ。そんな中、この森のふくろうは昼から夜遅くまでノンストップでやっている。
慶佐次でのカヤックが終わってから、早目の夕食のために有銘に向った。看板に導かれながら国道から川沿いの道を進む。何となく集落が続いているが、その最後の一軒、ちょうど里と山の境目にある家が森のふくろうだった。
犬に吠えられながらログハウス風の店内に入ると、大きめのテーブルが3つほどあり、お茶をしている客が一組いる。名前の通りフクロウの置物がたくさん置かれている。
ここでのお目当ては自家製の豚の薫製。一応薫製には造詣のあるlulunとkameとしてこれは外せない。もう一つは鶏のハーブ焼きを選択。他のメニューはけっこう普通だったので他に選択肢がなかったとも言える。
てっきり鶏をローストしたものだろうと思っていたら、炒め物だった。ハーブでマリネした鶏肉がタマネギとともに炒めてある。バジルが効いていてまあまあうまい。
お伴のポテトサラダと卵焼きも手抜きをせずきちんと作っているという印象を受ける。特に卵焼きは使っている卵が良いのかおいしい。
本命の豚の薫製だが、やはり自家製だけあってうまい。わりと高温で燻煙しているようだ。ニンニクを効かせてあるところが我が家と違う。内容的には勝ったな、と思ったが十分うまい。海ぶどうがたっぷり付いてくるのも嬉しい。魚のフライとおすましはわりと普通。
店を出る時にlulunが薫製の作り方を聞くと、仕込みに4日、燻煙に4時間ほどかけるそうだ。平良まで自転車で帰るというと道が暗くなるのをしきりに心配してくれる。確かにそんな酔狂なやつは滅多にいないだろうが。