西陣:鳥岩楼

評価:5/5点5 stars

紅葉の週末、混雑する京都でのお昼は久しぶりに鳥岩楼で親子丼ということになった。11時30分の開店に合わせて到着すると、なぜかもう店を出て帰る客がいる。混むから早めに開店したのだろうか?

鳥岩楼鳥岩楼

店内に入ると、今までは迷路のような廊下を奥に導かれて座敷に通されたのだが、今回は厨房のすぐ上にある部屋に案内される。奥の部屋は早くも埋まっているのだろうか?光線の良い窓際の席に陣取って待つと、他の客もどんどん入ってくる。いずれも観光客らしい。

鳥岩楼の親子丼親子丼

しばらく待つと親子丼が運ばれてきた。見たところ以前と変わってはいない。食べてみても変わっていない。kameの好みよりはちょっと甘味が強いのが玉にきずだが、鶏、卵ともおいしい素材を使っていて、仕上がりも申し分ない。控え目な山椒も良いアクセントになっている。

鳥岩楼の鶏スープ鶏スープ

それにこのスープ。白濁して濃厚なのだが臭みやしつこさは感じない。うーむ、どうやればこんなスープが取れるのだろうか。胡椒と山椒もよろしい。

いずれ夜に来てこのスープが主役の水炊きを食べてやりたいものだ。一人6000円と値が張るし、イメージ的には他にも色々な料理がちまちま出てきそうなのがちょっと心配でもある。スープと鶏だけでいいんだけどな。

こういう人気店になっても昔ながらの味を維持してくれているのは嬉しい。それにいかにも京都らしいシチュエーションで手軽にお昼ができるという存在も貴重だ。

いつもながら満足して店を出たら玄関で待っている客がけっこういた。この日は大忙しだっただろう。


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