恵化:トブロハムゲ(釜飯)

評価:3/5点3 stars

今回のように4泊5日という短い日程だと、おなじみの店を回るだけで精一杯でなかなか新境地を開拓することは難しい。lulunは二度目だがkameにとっては初めての釜飯屋に行くぐらいでお茶を濁すことになる。lulunは釜飯大好きなのでこれもいいだろう。

恵化:トブロハムゲ(釜飯屋)トブロハムゲ(釜飯屋)

地下鉄4号線を恵化駅で降りると、なぜか若者が多い。確かに大学が多い学生街なのだが、駅から地上に出ると明洞のような街だ。裏通りに入ってわりとすぐ、そんな場所にあるようには見えない古風なたたずまいのトブロハムゲ(더불어함께)が現れた。店の名前は「共に、一緒に」という意味だそうだ。前回lulunが来た時には日本語の看板などなく、うろうろ探したそうなのだが今回はあっさり見つかった。日本人客が増えたとしたらそれは悪い知らせだ。

民芸調の店内はわりと細かく仕切られているようで、入ってすぐの板の間にはせいぜい4組しか客が入らない。見える範囲でkameとlulun以外の客は日本人のグループだが、二階では韓国人のばあちゃんたちの宴会も行われているようだ。

石焼き釜飯を二人分注文すると、まずはカボチャ粥が登場。優しい甘味がありけっこうよろしい。

トブロハムゲのカボチャ粥カボチャ粥

カボチャ粥を平らげ、コーン茶を飲みながらしばらく待ってからおかずたちが登場。

トブロハムゲで卓に並んだおかず、左半分卓に並んだおかず、左半分

リストアップするのも面倒なぐらいの品数だ。ナムル、キムチ、ジョン、トトリムッ、煮魚など。

トブロハムゲの卓に並んだおかず、右半分卓に並んだおかず、右半分

こちらも似たようなものだが、イタヤ貝とケジャンが特筆に値する。

トブロハムゲの石焼釜飯石焼釜飯

釜飯は黒米入りで、中にはナツメ、栗、キノコ、銀杏などが入っていて、いかにも健康志向。松の葉は香り付け用だそうだ。ふっくらと炊けていてうまい。大量のお焦げが残るのだが、これは後ほどスンニョとなる。

トブロハムゲのテンジャンチゲテンジャンチゲ

テンジャンチゲも付属する。特にどうというものではない。

トブロハムゲのスンニョスンニョ

ポットのお湯を石鍋に注ぐと、すごい勢いで沸騰する。火から下ろしてからだいぶ時間が経っているのだが、それほど器が熱いのだろう。香ばしいお湯とお焦げをいただく。

トブロハムゲのスジョンガスジョンガ

最後に「シナモンティー」だと称してスジョンガが出てきた。lulunもkameもスジョンガは好きだ。すっきりする甘さが好ましい。

特にすごくおいしいというものではないが、たまにはこんなのも悪くない。日本人客が増えた割にはちゃんとしているのは評価したい。でもまあほかにも食べたいものが色々あるので優先順位は高くはないが。

(注)地図はおおよその目安


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