Havana: La Julia

評価:3/5点3 stars

キューバはあらゆるものが国営だが、少数だが私営レストランも存在する。色々厳しい規制があって大変らしいが、一度はそういう小さなパラダールで食事をしてみたいと思っていた。

La JuliaLa Julia

La Juliaはそんな中で機会があったら食べてみようと思い、前日の夜に前の通りを通ってみたのだが、その時にはどういうわけか見つからなかったので閉鎖されたものと思っていた。ところがどっこい、昼間にもう一度通ってみるとちゃんと営業している。お、あるぞ、と興味を示したらすかさずあんちゃんが呼び込み。また今度、と言ってその時はそのまま立ち去ったが、これで夕食は決まりだ。

La Juliaの店内La Juliaの店内

店はとても小さく4人掛けのテーブルが3つあるだけ。パラダールは12席までと制限されている。そのうちの一つでは家の人がくつろいでいるし、店内になぜか二つある肘掛け椅子の家の人用だ。つまりは普通の家の居間にテーブルを置いてついでに食堂をやっているという風情。

メニューはシンプルなキューバ料理で、頼んだのは豚肉のグリルと鶏のロースト。注文を入れると裏の方にあるとおぼしき厨房、というか台所で活動が始まる。Bucaneroを飲みながら待つ。普通のレストランよりも時間がかかるが、その分きちんと作っているということか。メニューにあったので気になったが食べきれないので断念したのがキューバ風タマル。店先でも売っていて、ちょくちょく買って帰る人がいるのでさらに気になる。

まずはサラダ。当然いつもと同じ。もう慣れた。

La Juliaのサラダサラダ

そうこうしているうちに料理が出てきた。でかいので二人とも「おおー!」。

La Julia 豚肉のグリル豚肉のグリル

豚のグリルは見た目の通りシンプルだがなかなか味わい深い。付け合わせの芋はサツマイモで、写真ではわかりにくいがこれが見たことがないほど大きい。味も良い。

La Julia 鶏のロースト鶏のロースト

鶏もなにしろでかい。デミグラスソースがかかって出てきたのがちょっと意外だが、これも悪くない。やはり素材本来の味が良いのか。

食事中、家の人やら近所の人やらが出入りするが、客はlulunとkameの二人だけ。少し気の毒にも思うが、どこのレストランも同じなので仕方ない。愛想の良いにいちゃんはにこやかに対応してくれるし、なかなか居心地の良い店だ。応援してあげたくなる。次回こそはタマルを食べてやろう。