評価：4/5点

お昼はツアーで普通のキューバ料理を食べることがわかっていたので、この日はちょっとひねったヌーベル・キューバンという感じの店を選んでおいた。それが以前カクテルを飲んだPlaza Viejaの西北角にあるRestaurant Santo Angel。

Bucaneroビール

例によって空いている。前の方のテーブルは汚水の匂いが気になることを知っていたので、今回はやや引っ込んだ位置のテーブルを選択。風の具合によって少し臭うことはあるが、さほど気になるほどではない。

これも例によってBucaneroを注文。まずバスケットに入ったパンが出てくる。そういえばここは自家製のパンを出すという話だった。もちろん別料金。

自家製のパン

これが本当に焼きたてで予想以上にうまい。4種類ほどあるのだが中でもローズマリー入りが良い。キューバにもおいしいパンがあるではないか。いや、これは焼きたてだというところがポイントなのかな。冷めてくるとともに味が落ちてしまうのは仕方ないところだろう。とにかく焼きたてもパンをおいしいと思って食べられること自体が奇跡のようなものだ。

鶏のグリル、ミントレモンソース

注文した皿は鶏と魚、それに付け合わせを2品。鶏のグリルはわりと普通にグリルしたものだが、ミントレモンのソースを添えてあるところがひねってある。このソースが残念ながら失敗。ひねりすぎだ。鶏だけ食べればけっこううまい。

芋チップ

付け合わせにバナナのフライをと思ったが、注文の段階でできないと言われてしまった。やはり居間は季節じゃないのかか。代わりに注文した芋類のフライと書いてあったやつはサツマイモのチップだった。もっとフライドポテト的なものを期待していたがまあいいや。揚げ温度が低かったのかからりとしていない。でも今回の旅で、芋チップに関しては当たりに出会ったことがない。不思議だ。

マッシュルームとトマトのニンニク味魚介スープソテー

もう一方の付け合わせはマッシュルームのソテー。まず缶詰なのががっかりだが、その点を別にすれば魚介スープを使っていてこれがうまい。ニンニクが効いてぴりっと辛いのもよろしい。ぜひ生マッシュでやってほしいものだが、キューバでは無理かな。

白身魚のポワレ、アーモンドとエビ添え

白身魚はクミンを使ってポワレしているのがキューバ的。アーモンドもよく合っていておいしい。ソースはちょっとバター臭いのでkameは苦手。少量で十分。

キューバ料理の枠内でちょっと洗練と冒険を加えてあるが、それがわりと成功している。この類いの料理はほかにも色々と店がありそうだが、Santo Angelは堅実で気取り過ぎず好感が持てる。もうちょっと色々勉強してもらえるといいんだろうけど。今後に期待できる。