Havana: Associatión Canaria de Cuba(在キューバカナリア諸島人協会)2階のレストラン

評価:3/5点3 stars

Hotel Parque Centralから夜景を楽しんだ後、近くにあるAssociatión Canaria de Cubaで最後の晩餐ということにした。在キューバカナリア協会、ということだが、果たして鳥のカナリアなのかカナリア諸島なのか。キューバ人は鳥を飼う趣味があるし(犬も好きだ)、同郷会みたいなものもあるだろうから一体どっちなのだろう、とBacardiビルの正面の入口まで行ってみると、土曜の夜だからか一階では大ダンスが行われている。実にみんな楽しそう。

Imgp0792-W

レストランは2階、階段を上がった奥にあるはずなので、入口で受付をしているらしいおっちゃんに階段の方を指さして「レストランテ?」と言うと、どうぞどうぞ、と通してくれる。立派な階段を上がると、壁にグラン・カナリアの地図やら写真やらが貼ってある。鳥のカナリアじゃなくてカナリア諸島の方だということがわかった。奥の方にテーブルが並んでいてそこがレストランなのだとわかるが、客が全くいない。みんな踊るので忙しいのだろうか。

キューバ人にしては珍しく無愛想なおばちゃんがメニューを持ってくると、値段がCUCとキューバペソの両方で表記されている。つまり地元民が来ることを想定している初めての店だ。CUCの価格を見るとべらぼうに安く感じるのだが、人民ペソを見るととても高く感じてしまう。普通の人にとってはけっこうな贅沢だ。

Associatión Canaria de Cuba(在キューバカナリア諸島人協会)2階のレストラン

最初、メニューで鶏と豚しかないと言っているのだと思ったのは、逆に鶏がないのだと言っていたことがわかった。急いで検討し直すと、おばちゃんは無愛想ではあるがわりと親切で、料理がどんなものか一通り解説してくれる。野菜サラダと豚のビステク、ハムとチーズを挟んで揚げた魚というやつがあったのでそいつを注文。この取り合わせは面白い。カクテルを飲んだばかりなので飲み物は水。

Associatión Canaria de Cuba(在キューバカナリア諸島人協会)2階のレストラン 野菜サラダ野菜サラダ

サラダは判で押したようにいつもと同じ。ある意味すごい。

Associatión Canaria de Cuba(在キューバカナリア諸島人協会)2階のレストラン 豚肉のビステク豚肉のビステク

豚のビステクという名前自体が不思議だが、出てきたものは予想通り。つまりはソテーだな。レモンが効いていてなかなかよろしい。ここでも付け合わせはサツマイモ。

Associatión Canaria de Cuba(在キューバカナリア諸島人協会)2階のレストラン カジキマグロらしき魚にチーズ、ハムを挟んで揚げたものカジキマグロらしき魚にチーズ、ハムを挟んで揚げたもの

魚はカジキマグロのようだが、間にチーズとハムを挟み、パン粉を付けて揚げてある。キューバのハムはちょっと塩がきつめのモルタデッラのようなものなので、こういう使い方は非常に効果的だ。なかなかうまい。これは色々応用できそうだ。

食べている間に1階ではコンサートが始まったようで、朗々とした歌声が響き渡る。結局食事中もほかの客は現れずじまい。営業時間は8時半までなので、今夜の客は一組、売り上げは7兌換ペソ弱ということになるのか。素朴だが味は悪くないし、このコストパフォーマンスはそのへんの外人向けレストランより正直でよろしい。普通なら心配になるところだが、そのへんはキューバなので複雑なところだ。

Associatión Canaria de Cuba(在キューバカナリア諸島人協会)2階のレストラン 目の前に見えるBacardiビル階段のところから目の前に見える夜のBacardiビル

帰り際に階段のところからBacardiビルを見上げる。ちょっと近すぎてよく見えないぐらいだ。するとガイドブックを手に階段を上がってくるツーリストが一組。ちょっとほっとする。

1階を覗いてみたらみんなおとなしく席について歌を聴いていた。踊っていたときの方が楽しそうだったけど、歌が終わったらまた踊れるのだろうか。