Upper West Side: Sarabeth's

評価:3/5点3 stars

Sarabeth'sChelsea Marketにパン屋として出店していることでその存在を知った。本来はレストランでUpper West Sideに店舗があることも知っていたが、引っ越してきたらなんと我が家から50歩ぐらいのところにあるではないか。さとなおさんのリストにも載っている。

Sarabeth'sSarabeth's

これは行かねばなるまい、と水曜日の晩に出かけてみた。前から覗いてみると寒波のせいかはわからないが客が実に少ない。よく見ると客はほとんど奥の方のテーブルについている。入り口付近は寒いので避けているようだ。

きちんとした店だけあってスタッフの対応もフレンドリーな上にきちんとしている。シンプルなものがおいしいそうなのでlulunはサラダ、kameは焼き物を選択。あまり飲みたい気分ではなかったのでワインはロゼを一杯だけ。

Sarabeth'sのパンパン

飲み物と一緒にパンが出てくる。パン屋をやっているぐらいなのだから自家製だろう。温かいのが3種類、冷めないようにナプキンでくるまれて出てくる。バターもうまそうだ。食べてみると特筆するほどではないがちゃんとおいしいパンになっている。どうせ料理の量が多いのだからと読んでやや控え目に食べる。

Sarabeth'sのカニ、エビ、ロブスター、アボガド、ブルーチーズのサラダカニ、エビ、ロブスター、アボガド、ブルーチーズのサラダ

サラダはロブスター、カニ、エビが入っているというのが決め手だったが、ロブスターはどこにあるのか結局わからずじまい。カニはけっこう入っている。野菜が摂れるのは嬉しいがなにしろ量が多い。ブルーチーズがちょっとクセが強いのでこの半分以下で十分。卵やベーコンフレークが混ざるとなかなかおいしい。普通のアメリカのサラダの域内だが、ちゃんとしたサラダだ。

Sarabeth'sののローストチキンSarabeth'sのローストチキン

チキンは通常のメニューにも出ているが、ここで選んだのは日替わりで水曜日だけ食べられるドライフルーツの詰め物をしたローストチキン。鶏自体の味はまあまあだが、リンゴ、プルーン、アプリコットなどの甘味と酸味とハーブのソースとの組み合わせがなかなかよろしい。これも間違いなくアメリカ料理なのだが、大味なところが感じられない。ちゃんとした良いアメリカ料理とはこういうものか、と納得する。

でも、やっぱりアメリカ料理の範疇を出ていないのだな。正直で質実剛健。この単純な味わいはアメリカという国の文化を考える上でやはり無視できないのかな、とぼんやり考えているうちに満腹になった。デザートを食べてやろうという野望はあっさり諦め、氷点下の街をまた50歩だけ歩いて帰った。


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