評価：2/5点
地下鉄L線のLorimer St、Graham Aveといった駅周辺は気取らないローカルな店が多くてkameはけっこう好きだ。その周辺の店をいくつか候補にピックアップしてあるのだが、今回はさらに先、Bushwick寄りのローカルなメキシコ料理屋に行ってみた。
付け出しのトルティージャチップ
そのNew Mexico PlaceはYelpでの評判も良いので期待して金曜日の夜に訪れた。外観はごくありふれた食堂で、目の前にあるにもかかわらず住所を照合してようやく認識できたぐらい地味な存在だ。
迷わず店に入ると、もう8時だというのに店内に客はいない。店の奥の大きめのテーブルに従業員、あるいは店の関係者らしき人々が6人ぐらい座っている。lulunとkameが席に着いたのを見るとゆっくりと立ち上がってホールのねえちゃんを除いて奥に消えた。どう考えても二人分のオーダーを処理するのにあの人数はいらない。不思議だ。
まずはメキシコのビールを二種類頼み、付け出しというには多いトルティージャチップをつまむ。ビールはコロナに似たフルーティーなPacificoとダークタイプのNegra Modelo。どっちも悪くないが、特にPacificoはさっぱりしてビーチで飲むのに適していそうだ。
トルティージャは見るからに手作りで、円く伸ばした生地を切って揚げてある。素朴な味わいで市販のものとは別物だ。最初は辛くないと思ったサルサだが、食べているうちに徐々に口の中がひりひりしてくる。ビールが進むぞ。
PacificoとNegra Modelo
Picaditasという見慣れないものがメニューに合ったので頼んでみる。厚めのトルティージャにソース、玉ねぎ、クリームというのが基本で、オプションでここでは鶏肉をプラス。ソースも赤と緑から選べるので緑を選択。トルティージャの常で濡れるとぼろぼろに崩壊して食べにくいが、味は悪くない。もう少しアクセントが欲しいが。
Picaditas con pollo, salsa verde
ブリトーはYelpでも人気なので食べてみる。スパイシーな豚焼肉が入って、ライムが効いているのかけっこう酸味が刺激的。このエンチラーダは秀逸だ。ご飯もけっこううまいので総合的にはかなりいける。パルミジャーノが蛇足なのは残念。
Burrito Enchilada
味的には悪くないのだが、Great BurritoやPapacitosのような域には達していない。スパイスやハーブの使い方や、調理の細かなポイントを抑えていれば評価はかなり上がるはずだ。エンチラーダの出来からすると肉料理はけっこういいかもしれない。近くにあればまた行ってもいいが、わざわざ出かけて行くほどの店ではない。
New Mexico Place
店の目の前に43番のバス停があるので便利といえば便利だが、43番はいつくるかわからないので店を出るタイミングがつかみにくい。ちょうど店を出た時にバスが来るところが見えたので、店の外の写真はlulunが走りながら振り向きざまにぱちり。