Bialetti Mukka Express

今の家に引っ越してきた時、エスプレッソが備え付けてあったので、おお、これはいいぞ、と思ったのもつかの間。漏れて使い物にならない。掃除が大変。そうなるとエスプレッソが欲しくなる。家で飲むコーヒーは最近もっぱらネルドリップなのでエスプレッソはあまり飲まないのだが。

Bialetti Mukka Express Bialetti Mukka Express

で、見つけたのがBialettiというイタリアのメーカーが出しているカプチーノ器。基本的には普通のエスプレッソ器と同じなのだが、上部に牛乳を入れておくと下から上がってくるコーヒーの圧力で泡が立つという仕組みになっている。

ここまでたどり着くには少しかかった。まず、電動式のコーヒーマシンを除外。掃除がしにくくて清潔に保つのが不可能そうだし、火にかけてコポコポやる詩情のかけらもない。次によくあるエスプレッソ器をチェック。安いしそのへんで楽に手に入るが、安物はネジの精度が悪くて漏れるという話を聞くと、それは絶対困る、ということになる。アルミではなくてステンレスでちょっとかっこいいやつもあったりするのでそのへんも検討対象に入れた。するとちょうどいいサイズのものがなかなかない。2杯用だと小さすぎるし、6杯用だと大きい。構造上中途半端な量を作るのは多分好ましくないので困る。Ikeaで売ってるやつなんか安いしデザインも悪くないが、6杯用しかない。

調査途中で浮上したのがこのMukka Express。エスプレッソではなく、カプチーノ器というところが変わっている。単に牛乳を入れなければエスプレッソもできるはずだ。デザインも良いし、かわいい牛柄モデルもある。これはいいぞ、と思ったものの、口コミを読むと評価が極端に分かれている。漏れてどうしようもない、と嘆くか、すばらしい、と絶賛するかのどちらかのようだ。品質にばらつきがあって当たり外れがあるらしい。うーん困った、というところで暑くもなったし、エスプレッソはしばらく意識から消えていた。

秋らしくなってきたところで、郵便受けにOverstock.comからの10周年記念セールの案内+7%引きクーポンを発見。それじゃ、というのでMukka Expressを見たら75ドルぐらい。わりと安い方だしクーポンもあるし送料無料、ということでついに購入を決意。やや割高だが牛柄のタイプを選択。

ある日仕事から帰って届いたという箱を見たらこれがでかい。中を見るとMukka Express本体よりもでかい"Free!"というおまけの入った箱がある。何かと思ったらコーヒーカップとエスプレッソ用コーヒーが入っている。こんなおまけが付いてくるとは知らなかった。

取説を一通り読み、使い方を頭に入れたところで実験。最初の3〜4杯は捨てろ、と書いてあるし、使えば使うほどおいしくなるとも書いてある。そんなもんか。付属の計量カップできっちり計った水を入れ、ネジ部にコーヒーの粉が付かないように細心の注意を払って上部をねじ込む。

Bialetti Mukka Expressの牛乳を泡立てるバルブ牛乳を泡立てるバルブ

中央にあるバルブが泡立て機能を担っているわけだが、これをつまんで持ち上げておくと泡が立たなくてカフェラテができるそうな。最初はミルクなしでテスト。コーヒーが吹き出てくる時はけっこう勢いがあるので確かに蓋は閉めておいた方がいい。わりとうまくいったのでもう一度練習して、3回目は週末の朝に本番とすることにした。

お湯が沸いてきたかな、と思った次の瞬間にじゅわー、という音がして突然牛乳の泡が注ぎ口近くまで上がってくる。ふたを開けてみるとコーヒーが上がってきているのがわかる。これでできたのかな、と思いながらしばらく待っても変化がないので出来上がりと判断。

Bialetti Mukka Express: カプチーノ完成カプチーノ完成

おまけのカップに入れて朝ご飯のクロワッサンとイチゴのデニッシュとともにいただく。ケニアから着た友人がお土産にくれたコーヒーを使ったこともあり、とてもおいしい。

DSCF4704 おまけのカップに入ったカプチーノ

もうちょっと量ができてもいいけど。lulunは寒くなったら昼間に一人で入れて飲むのだ、と楽しみにしている模様。それなら量的にはちょうどいいだろう。まあいいか。