1月17日(日):14,276歩
手元にあったクッキーで軽くエネルギーを補給して、kame の同僚お薦めの Hotel Majestic のビュッフェに向かう。
日曜の朝なので、人通りが少ない。普通の人よりも警官の数の方が多いくらい。人が活動を開始する前の道を歩いていて驚いたのは、鍵。確かに治安が悪いとは聞いていたが、すさまじい。
これでもかというぐらいの鍵の数。開け閉めだけでも大変そう。錠前には番号がふってあり、空ける時はその番号に対応する鍵で開けていくようだ。
シャッターを開ける瞬間を目撃。
目指す Hotel Majestic に到着。中に入ってエレベーター方向に進むと、さっと人がやってきて何も言わなくても、最上階の食堂に連れて行ってくれる。我々は泊まることのない高級なホテル。
フロント付近の雰囲気も良いが、ホテルの階段のタイルも昔ながらの趣がある。遠くの山や Zocalo 周辺を眺めながらホテルのビュッフェを楽しむ
昨夜見かけたカテドラル前のハイチ向け支援物資は、トラックに積み込み込まれては現地に向かっているようだが、持ち込む人が絶えないので、常にかなりの数の物資が山積みになっている。
ホテルの屋上から見た Zocalo 広場。Zocalo は世界で3番目に広い広場と聞いていたが、思ったよりも小さい。天安門広場に行ったことのある lulun には信じられない。ガイドブックが間違っていたのか、世界というのは新世界をさしているのか?広場のベスト3 は、天安門広場、金正日広場、赤の広場だと思われる。
真相のところはともかく、広く見えない理由のひとつは、広場の真ん中ん巨大な国旗が掲げてあることだろう。大きいものが大好きなのはわかるけれど、巨大な国旗のせいで広場がさらに狭く見える。そして、ちょうど広場内に壁で囲んでいるエリアができているのも原因。朝食の際に、ウェイターに聞いたところ展示スペースのような物ができあがるらしい。
Palacio des Bellas Artes南の歩行者天国
ホテルへの道すがら警官が多かった理由は、車両侵入禁止にして、歩行者天国というか、スポーツレーンを設けてあるからだった。毎週のことなのか、今日がたまたまなのかまでは知る由もないが、走る人少々と、自転車の人大勢が通っていく。確かに、もう少し身体を動かした方が良さそう。メキシコ人、がんばれ。
ところで、昔々、メキシコシティーのあたりは巨大な湖があり、その中の島や周辺に町が作られていたが、今は見る影もなく埋め立てられている。その埋め立て地の上の町だから歳月とともに建物が沈んでいっているのだが、町中でその証拠を見ることができる。
元来は道路と同じ高さだったはずだが建物の重さで沈んでいっている。
前のめりに傾いているビル。これ以上傾かないような対策は講じているのだろうか?
朝食後にまず向かったのが、昨日も少しだけ覗いた Bellas Artes。日曜日は入場無料。午前中に行くと、劇場の中のシャンデリアなども見ることができるとガイドブックには書いてあったのに、公開している様子なし。なんだ、だったら先に Zocalo 前の大統領府を見学してから来るんだった。慌ててきたのに。
Bellas Artes はオペラハウスで、オペラやコンサートといった催しが行われる。外観も目立つが、中にはメキシコを代表する壁絵の巨匠達が描いた内壁も有名。その中には、ディエゴ・リベラの有名な壁画がある。当初、NY のロックフェラーセンターの壁を飾るために書かれたモノだったが、その中に描かれているレーニンを消すようにというロックフェラーの指示に従わなかったために今はこの Bellas Artes にあるという話だ。
大統領府を見学するために再び Zocalo 方面に向かって歩き始める。
郵便局の建物の外にあるポストを見て、立派だなと感心していたら、まだまだ序の口だったようで、中に入ると圧倒。
まるで、どこかの宮殿にでも見学に来たのかと錯覚するぐらい。一部の人たちがいかに富んでいたかがよくわかる。
町中の繁華なエリアにはところどころに、アートなベンチがちらほら。このベンチでひなたぼっこをしながら一休みしたらとっても気持ちがよかった。
Zocalo にはインディオたちが集まっており、お祓いなどの伝統的なパフォーマンスを見ることもできる。
大統領府の中に入るには ID チェックがある。パスポートを見せて中へ。
ここの壁画はメキシコの歴史を描いたディエゴ・リベラの作品。メキシコ人は本当に壁画好きだ。もともとは、20世紀初頭の革命時代に盛んになった壁画運動が発端。
様々なサボテンがある。観光客が立ち入ることのできる建物とは別に警備のしっかりした新しい建物があったので、大統領はそちらにいるのだろう。
Jamaica(ハマイカ)の市場に向かうために地下鉄に乗る。料金はどこまで乗っても均一3ペソ。
Jamaica 駅に到着した時、kame は駅名の前にあるトウモロコシのマークが気になるようだった。
構内を歩いているとき見つけた路線案内図で、kame の疑問が解決。駅一つ一つに、それぞれ決まったマークがあるようだ。メキシコには、かなりの数の文盲が存在するということだろう。このあたりが、市民に呼びかけるのに文字でなく壁画という手段が用いられた理由の一つかもしれない。当時の文字を読むことができない人の数は、今の比ではなかったはずだから。
さて、Jamaica の駅を出ると市場はすぐ目の前。
ちょうど昼食時だったので屋台街はにぎわっている。
この大皿。食べる量が多いのが、よくわかる。Jamaica の市場を楽しんで Huarache を食べる。やはり市場は面白い。
ホテルに戻って一休み。夕食は、ホテルの近くの食堂 El Paisa でスープの夕食。