Island Parkでカヤック

この夏は暑いので週末はカヤックということになる。改めてNY周辺でカヤックができるところを探したら、わりと近くで発見があった。LIRRのIsland Park駅から歩いて行けるところのEmpire Kayaksという店だ。


Island Park: Empire Kayaks(陸側)
Empire Kayaks(陸側)

当日朝に一応電話してみたら予約は必要ないという。地下鉄でWoodsideに行き、ガード下のメキシカン屋台でトルタを買って(これがうまい)、電車に乗って食べ終わったら間もなくIsland Park駅に到着。もう一駅乗れば終点でLong Beachだから、いかにも海水浴に行きそうな人たちがけっこう乗っている。

暑い中殺風景な国道沿いをてくてく歩き、住宅地と工業地帯が混ざったあたりにEmpire Kayaksはあった。敷地内にはカヤックがいっぱい。なるほど、これなら予約しないでも大丈夫なはずだ。受付をして荷物を預け、桟橋の方に歩いて行くと係員のあんちゃんが簡単にコースを説明してくれる。南の方に行って公園があったら引き返してきなさい、という。


Island Park: Empire Kayaks(海側)
Empire Kayaks(海側)

水の上に出ると風が涼しい。けっこう繁盛しているようで、普通のカヤック以外にも足漕ぎカヤック、トラゲットみたいな立ち漕ぎボードも貸している。おばちゃんの話だと通年営業しているというので、熱心なファンがいるのだろう。冬になるとアザラシも来るそうだ。


Island Park: 海からの眺め
海からの眺め

海とは言っても細長い砂州の内側の入江なので波はない。周辺はやはり住宅地と工業地帯が混ざったところ。湾の内側は湿地が多く、水路が切ってあるところもあるのでだいぶ接近できる。Garrett Marshというらしい。


Island Park: 湿地
湿地

近づいてみると岸の崖にもぞもぞと動くものが。さらに接近すると無数のカニがうごめいている。やたらと片方のハサミが大きい奴らだ。


Island Park: 湿地のカニ
湿地のカニ

店のあんちゃんが言っていた通り、右手に公園があるとその先は開けた水路でモーターボートの交通量も多い。正面の砂州は住宅街だ。


Island Park: 砂州の向こうは大西洋
砂州の向こうは大西洋


Island Park: 鳥の巣
鳥の巣

そのまま左に湿地を一回りする形で帰途につく。こちらの水路は交通量が多いので、店のあんちゃんは行きと同じ水路を戻れと言っていたのか。ジェットスキーなどという無粋な乗り物が行き交うが、水路の西半分は水深が浅いくてカヤックぐらいでないと座礁するため、動力付き船舶は近くには来ない。


Island Park: 湿地は野鳥の営巣地
湿地は野鳥の営巣地

湿地には野鳥がたくさん。カモメが多いが、サギ、シギ、それにトンビか鷹の類も。勢い良く水中に飛び込む小さなカモメもいる。


Island Park: 座礁船
座礁船

湿地の北の端あたりには座礁船の残骸が。けっこう大きな船だ。


Island Park: 草の根元についた貝
草の根元についた貝

陸の岸には草の根元にムールのような貝がびっしり付いてる。今は満潮に近いはずだから、それより高い位置にこれだけ貝がいるのは謎だ。妙な光景。

浅いせいか水温がかなり高く、手や足をつけても生ぬるい。シットオントップのカヤックなので脚が日焼けしてひりひりする。2時間ほどで上陸。

行きにちょっと靴ズレ気味になったkameは帰りの道のりを歩きたくないなあ、と思いiPhoneでチェックしたらあと5分でバスが来るではないか。バスにはいかにも金の無さそうな人たちがけっこう乗っていて、途中の巨大モールで乗降したり終点の駅まで行ったりするようだ。靴ズレを手当をするkameに軟膏をさし出してくれたラティーナのおばちゃんもいた。

Island Park駅から歩くと遠いが、これならバス停から3分でEmpire Kayaksに着ける。覚えておこう。ただし、バスが着く駅からWoodsideまでは接続が悪くてJamaicaで待たされることになるので、だったら電車に自転車を乗せて行くのがベストかな。景色はさほど良くはないが、気楽に行けてそれなりに楽しめる。 一度自転車で走りに行くのもいいか。