Telluride 6日目

7月17日(土)自転車で Galloping Goose Trail

年甲斐もなくハードに遊び回りすぎて疲れが溜まったせいか、胃も疲れてきて食欲がない。朝食も肉卵系を止めて軽めに。オレンジ色の丸いのが昨日ファーマーズマーケットで買ったアプリコット。小粒だがウマい。こんなに美味しいのは初めて。

朝食 朝食

明日は帰る日。Telluride で遊ぶのも今日が最後。Bridal Veil Falls から Blue Lake へ歩くというコースが魅力的ではあったが、あまりにも距離があるので今回は泣く泣く諦めることにした。代替案として出てきたのが Galloping Goose Trail。3日目の Alta Lakes へ行った日の帰り道に考えていた道だ。

Bike-Path Bike-Path

前回と同じ店で自転車を借りる。前回はやる気のないバイトのお兄ちゃんの適当な対応だったが、今回は自転車からメットまでちゃんと合わせてくれる。

最後に支払いをしようとしたときに、急に kame が「財布がない」と。店で一度出したから店内に落としているのではないかと見て回ったがない。荷物の中にもない。置き忘れの財布を持って行ってしまうような感じの客は見かけなかったけど、どこにもないと焦っていると ..... でてきました kame のバックパックの背中の空気を通すための隙間の部分から。取り敢えず放り込んだのを忘れていたらしい。まるで lulun のやりそうな失態。さすがに歳には勝てないのか?お願いだから気をつけて。こんなことするのは一家に一人で十分だから。

今回は走り出す前にギアやブレーキをしっかりとチェック。今日のはギアがすべてに入る。lulun のサドルが女性用でないのが残念。

学校前広場のトロッコ 学校前広場のトロッコ

テルライドの町から Bike-Path を走り西を目指す。Hightway 145とほぼ平行に走っている自転車専用道路で走りやすい。途中、鉱石を運んでいたトロッコの展示を見たりしながらの快調なスタート。

Galloping Goose Trail Galloping Goose Trail

しばらくすると、Ilium Valley を走り抜ける Galloping Goose Trail に入る。距離は10キロ強、650mほど登る道。鉄道が走っていたところなので、さほど厳しい登りはないのがうれしい。案内板があるし、所々にグース印の標識も出ている。

新たな遊歩道 Galloping Goose Trail 内に新たな遊歩道

S. Fork San Miguel River の川沿いを歩く新しい遊歩道ができていた。帰りに時間があったら寄ることにして、まずは今日の当初の予定遂行に努める。

牛さんとのすれちがい 1 牛さんとのすれちがい 2 牛さんとのすれちがい

前方から牛が!目一杯山側に避けて牛に道を譲る kame。しかし、牛さんたちはしばらく立ちすくんでどうしようかとしばらく悩んでいる。

意を決して前進を始める。目一杯谷側を進む。

牛さんとのすれちがい 3 牛さんとのすれちがい 4 牛さんとのすれちがい

kame をかわしたところで道路の中央へと。しかし、lulun の側まで来て再び谷側に避けながら前進。

牛さんとのすれちがい 5 牛さんとのすれちがい

lulun をかわして、ほっとしながら道の中央に戻る牛さんたち。ちょっと楽しい牛さんたちとのすれ違いだった。

道路から旧軌道へ 道路から旧軌道へ

ここからは車は進入禁止。Galloping Goose が走っていた旧軌道へと入って行く。

Galloping Goose Trail から北方向の眺め Galloping Goose Trail から北方向の眺め

落ちた橋 落ちた橋のたもと 落ちた橋

Galloping Goose はここで橋を渡っていたようだが、落ちてしまっている。

枕木 枕木

鉄道跡の道なのにその痕跡がほとんどないのが寂しい。枕木の残っているところがわずかにあるけど。

枕木ベンチ 枕木ベンチ

枕木を利用して作ったベンチを発見。ひと休憩。

崖 崖 崖

すごい崖の道。ここは何度もがれきで埋まったりしたとか。そうだろうよ。崖の下すごいよ。

Ophir Loopの橋の残骸 Ophir Loopの橋の残骸

Amesの発電所 Amesの水力発電所

シェイクされながら坂道を下り Ames 水力発電所に到着。ここは 1891から操業している世界初の交流の商用水力発電所。当時は直流派と交流派が論争していたとか(その辺りのいきさつもテルライドの博物館に詳細が展示してある)。

発電所に到着したのは2時ごろ。今日も Ophir の村に行くのを断念。Alta Lakes に行ったときの当初の計画がどれだけ無謀だったか今更ながら身にしみる。標高の高さも関係していると思うけれど、どうもアメリカでの距離感がいまだ掴みにくいというのも事実。広すぎるのか?車社会のせいなのか?Ilum Road を走って帰ることに。

Ilum Road から見えた湿地 Ilum Road から見えた湿地

大雨が降った後、水が抜けなかったのだろうか?湿地になって気が腐ってしまっている。

牛さんたちと再会 牛さんたちと再会

午前中に出会ったと思われる牛の一行を発見。彼らは我々とは逆コースで回っているようだ。

途中、Galloping Goose Trail と交わったが、オフロードは走りにくいだろうと kame はそのまま車道を走ることを選択。とこころが、車道はかなり高いところまで距離をかけて登る道だった。嫌になるほどの長い坂。さらには、アスファルトが焼けて熱くなっていて暑くてたまらない。多めに持って行った水分もなくなってしまった。車道を選んだのは失敗だったというのが結果論。まぁ、知らない土地だし分からないのだから仕方がない。そう言えば、往路で見つけた遊歩道に寄るなんてことを思い出す余裕さえなかった。

最初は問題なかった自転車 2台とも負荷がかかるところでギアがすべってしまうし、lulun のチャリに至っては途中から常にこいでないとチェーンが外れるようになってしまった。下り坂でも足をまわしてなければならず、休息の暇もない。帰路の後半は水分がないと言う理由で休憩を入れなかったから、完全に限界を超えてしまった。何はともあれ少しでも身体を休めるのは必須だ。必須と言えば、自転車のボトルゲージと女性用のサドルも必須だと実感した。そして、通常ラックにチャリバッグをつけて荷物を運んでいるので、バックパックを背負って自転車に乗ることは(lulun が買い出しに行く短距離を除いて)ない。荷物を背負って自転車に長時間乗ると腰が疲れることが身にしみた。やはりツーリングの際の荷物はラックにつけるべきだ。

なんとか部屋にたどり着いて、近くのスーパーでスパークリングウォーターとアリゾナの紅茶(写真を撮らなかったが、なかなか美味しかった)を買ってきてぐびぐび。甘いものが身体に優しい。ハードなことを避けて Galloping Goose Trail にしたはずが、今日も精根尽き果て状態。外に食べに行く元気もないので、残りの食料を片付けもかねてちゃちゃっと作って部屋で夕食を済ます。

帰るためのパッキングを始めたが、気力がなくて無理。明日は朝早い出発じゃないから助かる。面白そうなところたくさんあるからついつい欲張って疲れ果ててしまう休暇になってしまった。涼しいのは堪能したからよいか。一度行くと、さらに歩きたい道などが増えてまた行きたくなってしまうという、to-go リストが増え続けるという循環に陥ってしまったようだ。

余談:ブログを書いている際に、カナダのビクトリアにも Galloping Goose Trail があるのを発見。カナダでも走っていたんだ。橋の写真がなかなか良いので行ってみたいなという気が.... また、to-go リストが増えるぞ。