Greenpoint: Restaurant Pyza

評価:3/5点3 stars

土曜日の昼、買い物帰りに久しぶりのポーランド料理。そういえばグリーンポイントでポーランド料理を開拓せねばと思いつつ、まだ半分しか消化していない。一層の精進が必要だ。

土, 2010-10-02 12:29 - Restaurant PyzaRestaurant Pyza
Restaurant Pyza

今回行ったのはNassau AveとEckford Stの角からすぐのRestaurant Pyza。ちょうど帰り道だったということもあるが、ここはYelpでの評判もすこぶる良く、飾らない食堂風だというのも気に入った。

お昼時ということもあり、店に入るとなるほどレジのところに行列ができている。ここはまずレジで注文し、お金を払ってから料理が出てくるのを待つという方式だ。食券などどいうものはなく、店員のねえちゃんが「ナントカカントカ」と料理の名前を言うので、それが自分のだとわかれば取りに行く。客の多くはポーランド人なのでそれでいい。確かに食堂的。現に待っている間もどんどんポーランド人が入ってきて列に加わる。

土, 2010-10-02 12:46 - Restaurant Pyzaの店内Restaurant Pyzaの店内
店内

壁のメニューを見て、白ボルシチ、タンのホースラディッシュソース、狩人のシチューを注文することにした。値段がやたら安いのだが、テーブルで食べている人たちを見ると量はかなりありそう。

窓際の席から店内を眺めていると、わりと二人掛けのテーブルが多くて、そこに一人客が座っているということが多い。誰もが店の奥の方を向いているのはそちらにテレビがあるから。これはどこかで見た光景だな、と思ったら、その昔に定食屋やラーメン屋で見ていた景色だ。ただしここのテレビはポーランドのソープオペラ。

土, 2010-10-02 12:38 - Restaurant Pyzaの白ボルシチRestaurant Pyzaの白ボルシチ
白ボルシチ

白ボルシチはすぐに出てきた。かなり大きなお椀に溢れんばかりのスープ。いや、トレイでテーブルに運ぶ途中でけっこう溢れる。それにマッシュポテトが付属。これで2.50ドル。ボルシチはソーセージ、セロリ、ニンジンなどが入って、酸味とディルの風味でかなりさっぱりした感じに仕上がっている。悪くはないが、特に旨いという程でもない。

土, 2010-10-02 12:38 - Restaurant PyzaのタンのホースラディッシュソースRestaurant Pyzaのタンのホースラディッシュソース
タンのホースラディッシュソース

タン大好きのlulunが選んだのはタンのホースラディッシュソース。どんなもんだろう、と思ったら、シンプルにタンを煮てちょっとホースラディッシュ味のする軽いソースをかけてある。これも非常に素朴な味わい。そしてもちろんマッシュポテトがどっちゃり。

土, 2010-10-02 12:43 - Restaurant PyzaのHunter StewRestaurant Pyzaのタンのホースラディッシュソース
Hunter Stew

だいぶ待ってようやく出てきた狩人のシチュー(Hunter Stew)は大量のザワークラウトにソーセージが載っている。と思いきや、ザワークラウトと肉、ソーセージを一緒に煮たものだ。このザワークラウト自体の味がいいのか、これはけっこうおいしい。適度な酸味で肉のコクが中和されて、バランス良く仕上がっている。満腹になったがこのシチューはきれいに平らげた。これにもマッシュポテトが付いてくるが、よく見ると飾りのトッピングがタマネギ、パセリ、タマネギ&パセリと全部違う。妙なところで芸が細かいのがおかしい。

それとどういうわけかどの料理にもグラスに入ったオレンジ色の液体が付属する。昔あった粉を溶かして飲むジュースの味。なんでもこれがKool-Aidらしい。聞いたことはあるが飲むのは初めてだ。もういらん。

味的には狩人のシチュー以外は特筆すべきところはないので、料理を楽しむなら甲冑屋(Krolewskie Jadlo)、ビールを楽しむならかつての我が家の隣(Karczma)に足を運ぶだろう。でも狩人のシチューは確実に美味しかったので、もう少し通って他の料理を試してみるべきかもしれない。たとえばポテトパンケーキとかピエロギも良さそうに見えた。

本当にポーランドのどんな田舎町にもありそうな食堂という雰囲気がなかなか素敵だ。貴重な存在なのでこれはこれで頑張って欲しい。

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