評価:4/5点
ニューオーリンズに来たからには牡蠣は外せない。初日の晩に早速行ってきた。Acme Oyster Houseはツーリストの多い有名店で混雑必至だが、宿からすぐなのでひとまず行ってみることにした。
Acme Oyster Houseの外観
Acme Oyster Houseの外観
店の前まで行くと案の定行列が。店自体もあまり大きくないのでどうかな、と思ったが、二人だし回転もわりと速そうなので待つことにした。テーブルかカウンターか、と訊かれたのでどっちでもいい、と言っておいたら間もなくカウンターに案内された。
店内は人でいっぱい。TVではアメフト中継、BGMはでかいし、そこらのスポーツバーと似たような雰囲気だ。声の通らないkameはカウンターの向こうに店員に注文するのにも声を振り絞らなければならない。気さくな店員もBGMでかいぞ、と文句言うぐらい。
Acme Oyster House カウンターの向こうの生牡蠣
カウンターの向こうの生牡蠣
目の前でスタッフが次々と牡蠣の殻を開けていく。さすがプロだけあって速い。lulunはその手元を見て「ふーん、敢えてヒンジの部分を壊して開けるのね」と通なことをつぶやいている。見ているうちにわかったが、大きめの個体はグリル用、小さめのが生食用にまわるようだ。加熱したらだいぶ縮むからだろうか。
飲み物は白ワイン(安いソービニョン・ブラン)にAbita Amber。まずは生牡蠣を1ダース、焼き牡蠣を1/2ダース注文。
生牡蠣は比べると小さく見えるが、実際に手にとってみるとそうでもない。鮮度が良いしぷりぷりでおいしい。ホースラディッシュとケチャップを混ぜてあると思われるタレが付いてくるが、これはやっぱりレモンをたっぷり絞ったほうがはるかにうまい。
Acme Oyster House Fresh Oysters
Fresh Oysters
焼き牡蠣は人気商品なためかなかなか出てこない。待っている間にシーフードガンボを注文。魚介のダシが効いたスパイシーかつ濃厚なスープ。すこぶるうまい。
Acme Oyster HouseSeafood Gumbo
Seafood Gumbo
ようやく出てきた焼き牡蠣はニンニクバターたっぷりにオーブンで焼いたものだ。せっかくの牡蠣を加熱しちゃうのもどうかと思ったが、これも鮮度が良いために臭みも全く無くけっこうおいしい。付属のパンでソースもしっかりいただく。
Acme Oyster House Chargrilled Oysters
Chargrilled Oysters
これだけだとちょっと足りないな、ということでシーフードのエトゥフェも注文。あれ?これっとガンボと同じ物?と一瞬思うぐらい良く似ている。でも魚介のダシがガンボより弱い。これもけっこううまい。
Acme Oyster HouseSeafood Étouffée
Seafood Étouffée
満足して店を出た時に、外には入った時と同じぐらいの行列がまだあった。そのへんにオイスター屋はいくらでもあるのだが、敢えて並んでもこの店に入るというのはこれもひとつの体験なのだ。それに牡蠣以外の料理も質実剛健で本来のケイジャン/クレオール料理らしさが出ていて納得できる。日数(正確には食数)に限りのある旅行者にも安心して勧められる。