評価:4/5点
この際だから今日も牡蠣にしよう、とAcmeに続いてDrago'sを襲撃。メニューを見た限りではAcmeとよく似ているが、こちらはなんとヒルトンの中にある。普通のlulunとkameならまず足を運ばないロケーションだ。
Drago's Seafood Restaurant
Drago's Seafood Restaurant
Dragoという名前から推測できる通り、クロアチア人が始めた店だ。なんでもこのあたりの牡蠣の養殖はクロアチアからの移民が本格的に始めたという歴史があるらしい。ザリガニはベトナム人だし、このへんが実にアメリカらしいところだ。
Yelpの書き込みを見ていると、ここではひたすら牡蠣、しかも焼き牡蠣を食うべしとされている。ほかの料理はたいしたことないのか、あるいは牡蠣がそこまでうまいのか。これは食べてみなければわからない。
宿を出て路面電車にちょっとだけ乗り、ヒルトンに向かう。なにしろでかいホテルなのでどこにあるのだろう、とちょっと心配したが、行く手にそれらしいものが見えた。ついでに人だかりも。
入口付近にバーがあり、テーブルが空くのを待っている人たちがそのへんにたむろしている。大きな水槽があってその中には巨大なロブスターが。こんな大きいのは中華スーパーでは売ってない。受付でGuest Passという呼び出し機具を渡され、待つことしばし。予想以上に大きい店なので回転は速いはずだ。
Drago's Seafood Restaurant
だだっ広い店内
呼ばれて中の方に入っていくと想像以上に広い。メニューを見てまずはAcmeと同じように生牡蠣を1ダース、焼き牡蠣を半ダース注文。そろそろ身体が野菜を要求しだしているので焼きエビサラダも。飲み物はハウスワインのシャルドネとホワイト・ジンファンデル。
牡蠣はすぐに出てきた。ということは作り置きか、と思ったが、これだけ大量に消費されるのだからそう時間が経っているはずはない。焼き牡蠣など熱くて触れないほどだ。
Drago's Seafood Restaurant 生牡蠣
生牡蠣
生牡蠣はAcmeよりちょっと大きめという感じがする。お伴のタレがケチャップ抜きの単なるホースラディッシュというのも嬉しい。ところが食べてみると二人とも「むむ?」。牡蠣そのものの品質がAcmeより落ちるのだ。これは残念、と思いながらも食べ進んでいると、二つ目以降はおいしい。たまたま最初に外れの個体に当たったのだろうか、それとも一口目で身体が慣れたのだろうか。
Drago's Seafood Restaurant
焼き牡蠣
焼き牡蠣はこの店が元祖というだけあって確かにうまい。Acmeよりもチーズが効いているためか濃厚で、看板商品だけのことはある。いやこれはうまい。時折厨房の方で火の手が上がるのだが、それはこの牡蠣を焼いている炎だった。
Drago's Seafood Restaurant 牡蠣を焼いている炎
牡蠣を焼いている炎
焼きエビもサラダも悪くはない。基本的には葉っぱに焼いたエビを載せただけのシンプルなものだ。二種類付属するドレッシングのうちの片方は何だかわからないがけっこううまい。野菜が摂取できるのは嬉しいが、これを食べるぐらいならもっと牡蠣を、という意見も分からないでもない。
Drago's Seafood Restaurant Grilled Shrimp Salad
焼き海老サラダ
締めにはまたもやシーフードガンボ。ほかにあまりぱっとする料理が見当たらないのと、やっぱりAcmeと比較したいという気持ちがあった。面白いことにこちらの方が色がだいぶ濃く、辛くてほかのスパイスも効いている。これでクミンとターメリックを入れたら日本のカレーができる、というぐらいだ。味も魚介類のダシが濃厚でうまい。
Drago's Seafood Restaurant Seafood Gumbo
Seafood Gumbo
確かに牡蠣はうまいし、もしかしたらほかにも隠れた名品があるかもしれない。Acmeとはまた違った体験ができるし、さすがヒルトンだけあって接客スタッフの出来は良い。一軒しか行く時間がなかったらどっちを取るかな。悩ましいところだ。