評価:2/5点
ゴンドラ乗り場の近くに普通の家でやってるみたいな小じんまりとしたレストランがあることは以前から知っていた。ここがフレンチっぽいアメリカ料理を出すこと、Yelpでの評判が良いこと、少々お値段が張ることは調査してわかっていた。
221 South Oak
221 South Oak
去年の夏に来たときは宿のすぐ近くだったのに足を運ばなかったのは、なんとなく店との相性に不安があったからだ。住所をそのまま店名にしているのも飾らない素振りの演出じゃないか、とちょっと疑ってかかってたこともある。今回はスキーの休養日に当たる今日、9545に行こうと思ったがなんと水曜日と木曜日の夜は営業しないらしい。それじゃ221 South Oakを試してみるか、と予約をしようとすると空いているスロットは17:30と20:45。狭い店だしけっこう人気はあるようだ。ちょっと早いがまあいいか、と17:30を選んだ。
店に着くとさすがに客は少ない。メニューはステーキなどわりとストレートな品が多いが、付け合せなどは少しひねってあるという印象だ。エルクなんかもあるが、結局選んだのは前菜にアスパラのロースト、バイソンのリブアイにバスのポワレ。ワインはマルベックをグラスで一杯だけ。kameは疲れのためかちょっと食欲が無い。
221 South Oak ワインとパン
このワイン少なくないか?
アスパラはしっかり冷やした皿に焼き立てが、同じくしっかり冷やしたサラダとマンチェゴチーズ、パリパリのプロシュートとともに盛られてくる。ドレッシングがちょっと甘すぎるのが難点だが、それ以外はしっかり作っていて腕も確かだ。特にアスパラはうまい。
221 South Oak
アスパラの前菜
リブアイというとどうしてもDeStefanoと比較してしまうが、やっぱりそういう意味では不利だ。悪くないがステーキとしてはまあ普通。ベリーのソースもあまり成功しているという気がしない。付け合せのハッシュポテトみたいなやつとインゲンも普通。
221 South Oak
リブアイステーキ
一方のバスだが、これもベースは普通のポワレ。皮がぱりっとしてうまい。緑色のソースは香菜、レモン、クミンが主体でちょっと甘味と唐辛子の辛味もある。こいつはうまい。柚子胡椒をベースに応用しても面白そうだ。これはちょっと収穫。付け合せのナス、チャード、さつまいもチップスはまあ普通程度。
221 South Oak
バスのポワレ
アメリカにしては量が少ない方なので、デザートの余裕がある。メニューにはパンプキンシフォンとあったが、スパイシーなパンプキンとちょっと塩の効いたチーズと焼いたマシュマロにキャラメルとカリカリに炒ったパンプキンシードのタルト。味は想像の範囲内だがけっこううまい。
221 South Oak
パンプキンシフォン
全体的に一定水準は満たしているがキラリと光るものがない。食べている間にどんどん客が入ってきて人気店なのがうかがえる。店としての出来も悪くないが、正直そこまでするほどかなあ、と思ってしまう。一週間滞在するうち、一回分の食事を振り分けるには使ってもいいレベルだが、実力以上に高く評価されすぎている感は否めない。ちょっと期待はずれ。