評価:2/5点
だいぶ前から一度行こうと思っていたLomzyniankaにようやく足を運んだ。G線Nassau Aveの駅を出てすぐのところにいある小さな店だ。
Lomzynianka
Lomzynianka
ドアには12時開店と書いてあるが、11時55分に着いたら開いていたのでとりあえずテーブルにつく。英語とポーランド語のバイリンガルメニューをじっくり眺めるが、英語の欄にもポーランドが書いてあったりして肝心なところでいまひとつわからないというもどかしさがある。例えばPyzyとかBigosって何?(答え: ジャガイモ団子、肉とザワークラウトの煮込み)
しばらくして奥から店のおじさんが出てきて注文を取る。ビールはあるか、と訊くとないけどそこで買ってくればいい、という。Zyviecを一本買って戻ったときには既にテーブルにサラダが運ばれていた。
Lomzynianka
サラダ
これがなかなか充実していてキャベツを主体に6種類ほどの野菜が盛りあわせてある。漬け汁にちょととタマネギを効かせすぎているのが難点だが、全体的に素朴で家庭的な味わい。グリーンポイントポイント界隈に数多いポーランド料理屋の中でも一番「おふくろの味」的なような気がする。
ほどなくPolish PlatterとMeatloafが登場。でっかいミートローフは意外と柔らかくフォークで簡単に崩せる。素朴だがしっかりした味付けでなかなか良い。これも実に家庭的。
Lomzynianka
ミートローフ
Polish Platterは焼きピエロギ3種、ソーセージ、ロールキャベツ、肉とザワークラウトの煮込み、マッシュポテトで構成されている。ラインアップはほかの店とほぼ同じだが、これも全体的に家庭的な味わい。面白いのはロールキャベツで、辛うじて薄いキャベツの葉が一枚あるがほとんど詰め物だけだ。外見はミートローフとほぼ同じなのだが、詰め物は肉ではなく米が主体。肉料理ではなく穀物料理だ。その分味もマイルド。
Lomzynianka
Polish Platter
食べている間、テイクアウトしにくる客もぽろぽろいるし席について食べている客もいる。そこそこ繁盛しているようだ。店の名前はポーランド東北部の街であるロムザの娘、という意味だそうで、ここのばあちゃんがそこの出身らしい。このばあちゃんは大勢のポーランド人のおふくろ役を務めているのだろう。
数あるグリーンポイントのポーランド料理屋の中では特にどうという存在ではないし、味のレベルはやや低いと言わざるを得ない。でもこのいかにも家庭料理な味わいの存在意義は認めるべきだろう。どうせ行くならすぐ近くの甲冑屋を選ぶけど。