福岡: もつ幸

評価:5/5点5 stars

博多での最初の食事には福岡出身の友人が全力で推すもつ幸へ。呉服町の裏通りにある普通の飲み屋という雰囲気の店だ。こういうローカルな感じは非常に好ましい。

土, 2011-10-29 17:49 - もつ幸もつ幸
もつ幸

予約なしで行ったのでカウンター席か7時までなら座敷も使えるという。まだ5時半を回ったところなので7時は余裕だ。2階の座敷に陣取ってメニューを吟味。一人前から鍋が注文できるというのも嬉しいが、ここはモツと肉を一人前ずつを一緒の鍋で注文。頼めば別の鍋にもしてくれるのだろうか?焼酎のラインアップはごく普通でlulunは雲海を、kameは地元の(らしい)生酒を注文。この酒が意外と良い。やっぱり生酒の荒削りな味わいはいいぞ。lulunの雲海は「え?これロック … ですか?」と訊きたくなるぐらいコップになみなみだったが、飲んでみると水割りだった。やっぱりのような量は出てこないらしい。

土, 2011-10-29 17:53 - 正体不明の生酒もつ幸
正体不明の生酒

付け出しにはモヤシと手羽先。この手羽先がスパイシーでビールのアテに最適。けっこううまい。

土, 2011-10-29 17:53 - 付け出しの手羽先とモヤシもつ幸
付け出しの手羽先とモヤシ

鍋はモツと豚バラ薄切り肉、スープ、キャベツ、ニラ、それに餃子の皮が盛られた状態で出てくる。こいつを火にかけてしばらくしたらできあがり。

土, 2011-10-29 17:55 - モツ+肉鍋もつ幸
モツ+肉鍋

食べてみると、おお、こいつはうまい。スープはコクもあるが意外とさっぱりしていて、モツの臭みも全然ない。というかこのモツうまい。やはり鮮度の良い品を正しく処理しているのだろう。これは家庭では真似できない。

土, 2011-10-29 17:55 - 薬味もつ幸
薬味

ポン酢で食べるのが基本だが、テーブルにはすりゴマ、赤唐辛子、柚子胡椒も置いてある。結論から言えばポン酢をほんの少しと唐辛子とすりゴマで食べるのが一番のようだ。たまに柚子胡椒で目先を変えるのもありだ。まあこのへんは好みで適当にやればよろしい。

土, 2011-10-29 17:58 - 出来上がった鍋もつ幸
出来上がった鍋

ほかになにも食べ物を注文していないので量的にはちょっと少なめになる。ここで野菜のみ追加と鍋用の餃子(焼き餃子もある)を頼み、lulunはからり芋を今度こそロックで。芋らしい癖がわずかにあるが風味が良い。いかにも手作りの餃子はニンニクが効いてこれまたうまい。

土, 2011-10-29 18:24 - 餃子もつ幸
餃子

締めは友人の指示通りに麺を指定。なぜかこれをちゃんぽんと呼んでいるのだが、つまり博多では「中華麺=細麺」であって、太麺をちゃんぽんとして区別しているのではないか。ちゃんぽんの定義は主としてスープにあると思っていたが、確かに福岡から見たらこの太麺がちゃんぽんをちゃんぽんたらしめているのだということはわからないでもない。

土, 2011-10-29 18:29 - ちゃんぽんもつ幸
ちゃんぽん

そのちゃんぽんを作る段になると店員が鍋に残っているスープを惜しげもなく汲み出して捨ててしまう。ああ、なんともったいない、と心のなかで叫びながら黙って作業を見つめる。これなら先にスープを飲んでおくんだった。鍋にわずかに残ったスープと麺、それに大量のすりゴマを混ぜてできあがり。見るからに美味そうだがやっぱりうまい。いや、本気でうまい。鍋の締めには色々な形があるだろうが、ここに行き着いたというのはなかなかすごいことだ。

余裕で7時前に店を出たが、入口付近には既に行列が出来ていたし、外で待っている客も数名。モツ鍋なんてそのへんのどの店でも食べられそうなものだが、ここがわざわざ食べに来る価値があるということは容易に推測できる。でも妙に気取ったりしないで普通にやっていてくれるところは嬉しい。是非ともまた行きたい。

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