Jawbone Up レビュー

JawboneといえばBluetoothヘッドセットなどのメーカーとして知られているが、突然Upという健康志向商品を出してきたのが去年のこと。

火, 2012-03-13 18:19 - Jawbone UpJawbone Up
Jawbone Up

日頃kameはジムに通ったりするような健康マニアには冷淡なのだが、カロリーの摂取と消費のバランスが気になる体型になりつつあることには淡い危機感を覚えていた。自分がどれだけカロリーを消費しているかなんてわからないが、こいつを手首にしていればおおよその消費量がわかる。まずはそこから出発しないとどれだけ食べていいのかわからない。あれば便利だな、というものだが99ドルはちょっと高い。

しかし、睡眠時間を記録する機能、いや、睡眠の質を判断して眠りが浅い時を狙って起こしてくれるという機能があるということを知ったら俄然欲しくなった。kameは低血圧だがさほど朝に弱いわけではない。ただ、特に冬場は暗いので熟睡中に目覚ましが鳴って半日はゾンビのまま過ごすことが少なくない。毎朝すっきり目覚められるのなら99ドルは安い。いずれ買おう、という決意がゆっくりと固まった。

ところがしばらくするとUpが充電できなくなるというハードウェアの不具合が発見され、しかもあまりにも不良率が高かったので販売中止となってしまった。クリスマス商戦の最中に販売中止とは断腸の思いだったに違いない。Jawbone社はすべてのUpオーナーに無条件で払い戻しをし、しかも故障したものは無償で交換するという方針を打ち出した。エライぞJawbone。でも売ってないのは困る。

と思いきや、eBayを見たらわらわらと出てくる。返金を受けた上で中古品を売って利益を上げようとする輩もいるが、新品に返金権+交換権を付けてそれなりの値段で売っている人もいる。結局kameもそんな一人から買うことにした。返金分を差し引くと実質60ドルぐらい。

火, 2012-03-13 18:18 - 手首の直径を測れるパッケージJawbone Up
手首の直径を測れるパッケージ

届いたパッケージは手首の大きさを測れるようになっていて(S、M、Lの3サイズがある)なかなかよくできている。確かにこういうものはサイズが合わなかったら困るので正しい配慮だ。ウェブサイトにも正しいサイズの測り方が出ているので通販でも安心。常時身につけるものだから邪魔になったら嫌だが、大きさ・重さともに気になるほどではない。

USBで充電して、専用のiPhoneアプリをインストール、ヘッドホンジャックに挿してアプリを起動。年齢、身長、体重を答えてアカウントを作れば設定は終わり。あとは一日あたりの歩数、睡眠時間、食事の目標を設定する。この目標を達成してヘルシーな生活をしましょう、ということなので、モチベーションを上げるための仕組みがよく考えられている。歩数や睡眠時間をきれいなグラフで表示してくれて目標を達成すると褒めてくれるし、走った距離に応じてスポンサーが寄付をしてくれるChallengeや、友達と切磋琢磨するソーシャルな共有機能もある。ソフトウェアの出来は良い。

火, 2012-03-13 20:08 - 目標設定画面Jawbone Up
目標設定画面

データを記録できるのは加速度センサーによる歩数、睡眠時間と質、食事なのだが、食事は食べた物をカメラで撮影するだけなので単なる日記で終わってしまう。さすがに撮っただけでカロリー計算してはくれない。歩数はけっこう正確で、ワークアウトモードにすればランニングにも対応できる。残念ながら自転車は腕を動かさないので歩いているのと同じぐらいのカロリー消費量にしかならない。一度足首につけてみたけど手首の時とほぼ同じ結果になった。垂直方向の移動も認識できないので階段を昇る意欲がでないのも残念。精度は充分で、普通の万歩計とほぼ同じ結果が出る。睡眠時間も正しそう。睡眠とワークアウトの時に手動でモードを切り替えるのを忘れやすいが、さすがにそこまでは認識できないだろうから仕方ない。

火, 2012-03-13 20:07 - 縦向き表示Jawbone Up
縦向き表示画面。ええ、10時間近く寝てますがそれが何か?

iPhoneを横に倒すと時間ごとの活動状況が表示されるあたりもiOSの特徴をよく活かしている。

火, 2012-03-13 20:09 - 横向き表示Jawbone Up
横向き表示画面

今のところ充電もできるし賢い目覚まし時計としても機能しているのでほぼ満足。キャップが外れやすくて自転車に乗っている時になくしてしまった仕方ないので今はヘッドホン端子がむき出しのままで使っている。Jawboneのサポートに連絡したら無償で送ってくれることになったのでまあいいか。基本的には生活防水の製品なのだが、さすがにこの状態でシャワーを浴びる気にはならない。お風呂の時間は充電と決めておくのは悪いことではないだろう。

その後バグが直ったらしく今では販売を再開している。会社としては辛かっただろうが、競合製品もだいぶ出てきたようだし、これでさらに改良したv2を出してもらいたいものだ。

Categories: