評価:4/5点
2年前にモントリオールに来た時にリストアップしていた店がたまたまPlateauに集中していたので今回の宿からは徒歩圏内。
L'Express
L'Express
まず向かったのは人気店のAu Pied du Cochon。店の看板がないので、辛うじて表に小さく貼り出してあるメニューから推測できる程度。店員に訊いてみると5日先まで予約でいっぱいだという。
やっぱりね、まあいいや、と次に向かったのがL'Express。わりと普通のビストロだ。ここは幸い7時半までならテーブルがあるという。早めに行って良かった。
Yelpで予習していたのでメニューはなんとなくわかっていた。迷わず選んだのが骨の髄。あと少々お値段が張るがフォアグラのテリーヌ。メインディッシュにはウズラのローストと鴨のコンフィのサラダ。
L'Express
Château St. Martin de la Garrigue
ワインはハーフボトルの中からChâteau St. Martin de la Garrigue Traditionというラングドックのワインを選んだ。ケベックのワインがメニューにないのが不思議。あとになってlulunはそうだ、別にフルボトル頼んでもよかったんじゃない、と悔しがっているが、残念ながら今晩はゆっくり飲んでいる時間がないのだ。シラーとCarignanという品種のブレンドは初めて。ジャミーでちょっとマルベックみたい。なかなかうまい。
L'Express
Cornichons
テーブルにはコルニションの入った大きな瓶が。まるで韓国のキムチだな。
L'Express
骨の髄
骨の髄はただ茹でたようなごくシンプルな味で、岩塩をぱらりとして食べる。オソブッコのような濃厚な味を予想していたら全然違った。髄そのものはとろりとしているが意外とさっぱりしていてするりと食べられてしまう。逆にこういうものに仕上げるのは実は技術がいるのかもしれない。うまい。lulun大満足。
L'Express
骨の髄
久しぶりのフォアグラはもちろん逆に超濃厚。完璧だ。
L'Express
フォアグラのテリーヌ
ウズラのローストもシンプルで焼いただけという感じ。予想遠りうまい。以外だったのは下に敷いてあるワイルドライスで、これが実に良い感じ。今までうまいワイルドライスには出会ったことがなかったが、それはワイルドライスのせいではなかったのだろうか。やっぱりスープかな。
L'Express
ウズラのロースト
鴨のコンフィのサラダもシンプルそのもの。鴨もしつこすぎず、ドレッシングの酸味とのバランスが良い。
L'Express
鴨のコンフィのサラダ
ここまでで充分満足。制限時間も近いことだしそろそろ出るかね、という話をしていたらウェイターがデザートメニューを持ってきた。いや、いらないんだけど、と思いつつ一応目を通すとîle flottanteがあるではないか。えい、この際だから食べよう、とîle flottanteとbaba au rhumを注文。こういうフランスならどこにでもあるデザートを食べるのは何年ぶりになるだろう。
L'Express
Ile flottante
出てきたデザートはまずサイズに驚嘆。今までの皿はフランス的基準で普通のサイズだったが、これは明らかにアメリカンサイズだ。Ile flottanteなんてソフトボールぐらいある。
そのîle flottanteはまずキャラメルの層が厚くてスプーンでは割りにくいぐらい。このキャラメルの出来が秀逸。ほろ苦いけど苦すぎず、砂糖の質が良いのかくどくない。これには脱帽だ。内部のメレンゲも完璧。カスタードはさらりとしてちょっと物足りないぐらいだが、本体の島の部分が充実しているのでこのぐらいでいい。これほど完成度の高いîle flottanteは今まで食べたことない、というのが二人の一致した見解。
L'Express
Baba au rhum
Baba au rhumもシロップの味が上品で同様に完成度が高い。やっぱりラムもいいものを使ってるいのだろうか。lulunはこの後エスプレッソで締めてやっぱり本物のエスプレッソだ、と喜んでいる。
満腹で苦しいが大満足。やっぱりモントリオールに来たらこういう店で食べなければもったいない。次回はもう少しひねった料理も食べてみるか。