Ollantaytambo：遺跡 Fortaleza

2013年8月17日(土)

オリャンタイタンボで一番大きな遺跡は固有名詞がないらしく、西語では Fortaleza と書かれている。つまりは「要塞」という意味なのだが、資料によると、インカ帝国の上層階級の人たちの邸宅として作られ、砦の役割だけでなく宗教的役割を果たす太陽の神殿や石切り場、水路、農地もあるとなっている。

インカがスペインに対して勝利することができた数少ない地の一つとしても有名（ただし、すぐに巻き返されてしまった）。

特に理由もなく、オリャンタに到着した午後はこの遺跡に行こうと決めていた。

中に入るにはクスコとその周辺の観光地16箇所に入ることのできるセット入場券 Boleto Turístico が必要だ。とりあえず行ってみて、入り口に並んでいる人を見たらすでにみんな券を手にしている。多分クスコで買ったかツアーに含まれていた人がほとんどなのだろう。

どこで買えばよいのかわからず観光案内所の方に行ったりとウロウロ。観光案内所の人が入り口で買えると教えてくれる。入場券をチェックしていた門の奥にに販売窓口があった。ちょうど団体客が押し寄せて入り口が混雑していた時に行ったのが敗因。

昼ごろに宿から遺跡を見たときは人の姿はまばらだったのに、観光客の数が半端ではない。マチュピチュの前後にこの遺跡をセットで見るようにしていて、ちょうど土曜日の夕方がラッシュアワーになるのだろうか。いずれにしても、オリャンタにいた期間中で一番混んでいる富士登山状態の時に行ってしまった。

朝7時から夕方5時まで開いているのだから、宿泊している者の強みで朝一でいけばよかったと反省。マチュピチュではあるまいし、そんなに混雑することがあろうとは夢にも思わなかったし、どこにも書いていなかったのだ仕方あるまい。

しかし、この時観光案内所に行ったお陰でオリャンタおよびその周辺のパンフレットをもらうことができた。あまり出ていない近辺遺跡情報がでていて参考になる。

さて、オリャンタ遺跡だが、かなり巨大で山の斜面が段地状になっており、見学するには上へ上へと登っていかなければならない。高所に着いたばかりの身には階段がキツい。写真を撮りながら休み休み少しずつ登る。

クスコやマチュピチュでも有名なインカの石組み。見事だ。この中にはかなり大きな石もあるのだが、これをウルバンバ川の対岸から運んできたというのだから、感服の至だ。

まだまだ上に遺跡が見えたが、だいたい同じだろうからもういいや。横や下に広がっている部分を見学しようと諦める。身体的にもこれ以上登るのはキツいのだ。

川沿いにペリウィンクルの花が咲いていて綺麗。しかし、サボテンは各種見かけたものの花がほとんど咲いていない。見たことのないアンデスの花が待っているのではと期待していたのに寂しい。

夕方になると徐々に人の数が減っていき、そして急速に冷え込み始める。

半日あれば楽勝だろうと思っていたが、なかなかどうして見応えがあった。

評価

kamekame