評価:2/5点
オリャンタイタンボは小さな村なので食事処は限られている。Mayupataという店が良さそうなので晩ご飯を食べに行ってみることにした。
Mayupata
Mayupata
住所から場所を割り出すと、ふむふむ、Puka Rumiの裏あたりだ。ところが行ってみると食堂らしきものはない。変だな、と表通りに出てみてもやっぱりない。何往復かしてもやっぱりない。
ほかに手がかりはないし諦めてどこか適当な店で食べるか、と思って歩き出したら目の前にMayupataが現れた。メインストリートに面しているのでさては住所が間違いだったのか。そういえばここにピザ屋らしきものがあって何度も前は通っていたのだった。
けっこう大きな店だが例によって空いている。村の中を流れる川に面しているので昼間はなかなか気持よさそうだ。入口付近にピザ窯があって確かにピザを売りにしているらしい。しかしこんなところでわざわざピザということはありえないのでメニューからペルー料理っぽい品をピックアップ。
Mayupata
アンデスラビオリ
アンデスラビオリとは何かというとアルパカ肉が入っており、チーズと黄色い唐辛子のソースがかけてある。アルパカって山羊みたいな動物じゃないか、とちょっと恐れていたのだが食べてみると臭みがなくて牛肉と違いがわからない。チーズ味のソースもなかなかよろしい。
Mayupata
マスのサツマイモピューレ
メニューにあったMayutapa Troutとはマスのフィレでサツマイモのピューレを巻いたものだった。イワシ明太みたいに胴に芋が詰めてあるのかと思ったのでちょっと肩透かし。ご覧のとおりなかなか凝ったプレゼンテーションで、甘いフルーツのソースとライムを合わせていただくというコンセプトは評価できる。だけど残念ながらインプリメンテーションが今ひとつでアイデア倒れに終わっている感が否めない。もっと腕のいいシェフだったらかなり違うものができるのではないか。
Mayupata
Cusqueña
高度順化もうまくいっているようなのでkameは晴れてアルコール解禁。ここでクスケーニャを一本。甘みがあって苦味がなく爽やかでホップの香りも豊か。うまいぞ。
Mayupata
チチャモラーダ
lulun念願のチチャモラーダはジャグにたっぷりと入ってきてギネスのように細かい泡が立っている。時間が経ってもアクのような泡が消えない。このへんはちゃんと自家製っぽくて好ましい。
Mayupata
チチャモラーダ
これが予想以上の出来。紫トウモロコシのドリンク、と言われたらどんな味なのかあまり想像できないが、さっぱりして穀物とは思えない。かといってフルーツでもない不思議な味。でも全くクセがなくて非常に飲みやすい。これもうまいぞ。このチチャモラーダが食事とともに摂る飲み物だというのはよくわからん。コーラよりはいいか。
店の雰囲気はいいし一定水準は満たしているが、小細工の成果が出ていないのでそれならもっとストレートな料理で勝負していいのではないか。悪くはないがどうせなら他所で食べるかな。