キッチン便り:サツマイモのパウンドケーキ

料理に使った後のサツマイモが残っていたのでパウンドケーキに。日本の一般的なサツマイモと違って、こちらの主流は果肉がオレンジ色のものだ。安納もみじ が類似のタイプだろうか。

土, 2014-02-22 20:37 - スイートポテト(オレンジ)のパウンドケーキSweet Potato Pound Cake

芋の半量をペーストにして、残りは小さめにカットして生地に入れてみた。全粒粉を使ったためか予想よりフンワリ感が少ない。共立てで作ったのだが、全粒粉を使うときは別立てにしたほうが良いのかもしれない。でも、このしっとり&むっちりな食感も好きだ。

月, 2014-02-24 14:44 - スイートポテト(オレンジ)のパウンドケーキSweet Potato Pound Cake

翌日、ケーキの断面を見ると青っぽくなっている。カビ!? いやいや、真冬に一日でカビが生えるわけがない。なぜ変化したのだろうと調べてみたところ、アントシアニンという色素が、アルカリ性と混ざると青色に変わるらしい。アントシアニンを含んでいる代表的な食材は、紫芋、紫キャベツ、茄子、ブルーベリー、赤しそなどの紫色のものが多いが、たぶんオレンジ色のスイートポテトにも多少含まれているのだろう。それがアルカリ性である卵白に反応したのだろう。

野菜の煮込みに紫キャベツを入れた時、残ってしまうと翌日には紫キャベツが青紫色になる。これも一緒に煮込んだ何かにじんわりと反応したのだろう。キノコか?ニンジンか?ほかの何かか?いずれにせよ、以前から気になっていた青っぽくなる原因が解明できてスッキリ。

最初、サツマイモのパウンドケーキは紫芋で作ろうと考えていたのだが、実行していたらずいぶんと青っぽいケーキになってしまったことだろう。紫芋のケーキは、卵黄のみで作るのが良いらしい。以前、紫芋のスイートポテトを作った時は卵黄のみしか使わないので、紫色にできたのかと納得。

このプログを書きながら、「サツマイモ」に対応する英語は「sweet potato」なのだが、日本語で「スイートポテト」と聞くと、サツマイモで作ったお菓子、つまるところ「sweet potato cake」連想するのがきっと一般的なんだろうなと気がついた。

kame に気に入ってもらって、次回は芋の全量をペーストにして作ろうという話に。さて、どのサツマイモを使おうかな。