Barbados:4日目

2015年12月8日(火)

昨夜は、夜中に嵐のような大雨が降った。寝室の窓の一つが、風が通るように開いたままで固定されている鎧戸で、雨水が飛び込んでくる。そして、雨漏りを起こしているところもあり、一騒動だった。

火, 2015-12-08 08:33 - バス停バス停
バス停

今日は掃除が入る火曜日。掃除中に邪魔するのも何だし、人が働いている横でポーチでダラダラしていても落ち着かないだろうと首都である Bridgetwon に出かけることに。

火, 2015-12-08 08:42 - 民間バス民間バス
バス

9時半には家を出る。初めてバスに乗るのだ。同じ路線を公営バスや民間バスが入り乱れて走っているので、どのバスに乗ることになるのかワクワクしながら待つ。民間の黄色いバスが登場。公営バスは車掌が居ないのでバス賃のお釣りが出ないが、民間バスは車掌が乗車しているので大丈夫。あとは、民間バスのほうが小さくてボロいバスだというのが違いだろうか。

火, 2015-12-08 08:45 - 民間バス民間バス
バス中

車掌が途中乗車してきたふくよかなオバサンに我々の横に座れと促す。おしりのサイズの半分しかスペースないよと驚くが、なんとか収まる。人との距離がとっても密でも大丈夫な人たちのようだ。

火, 2015-12-08 09:29 - BridgetownGarrison Savannah
大砲

まずは Bridgetown 2km 手前の Garrisonで下車。だいたい45分ほどかかった。ここもブリッジタウンから続くユネスコの世界遺産に登録されているエリアだそうだ。1800年代には英国の司令部がおかれていた地で、当時はパレードが行われていた競馬場には古い大砲が並んでいる。周りに建つ植民地時代の建物を横目で見ながら競馬場を半周し Barbados Museum & Histrical Society へ。

火, 2015-12-08 11:05 - BridgetownBarbados Museum
入り口

博物館は、軍刑務所だった建物を利用しており、扉がたくさんあってフィラデルフィア式の独房が並んでいた様子が伺える。分厚いガラスの外側にランタンを置いて独房の中に光が届くようになっていたらしい。

火, 2015-12-08 11:02 - BridgetownBarbados Museum
監獄

建物と庭以外は撮影禁止。展示自体はかなり古臭くなってしまっているものの、バルバドスの歴史、自然、文化を一通り学ぶことができ非常に楽しい。

火, 2015-12-08 12:11 - BridgetownTudor St
まち

バルバドスは 1627年から1966年まで英国に統治下にあったので、イギリスらしさが随所で見られる。たとえば、鉄道が存在した時代があった(上り坂では、二等車の客は降りて歩き、三等車の客は車両を押していた)し、1769年発行の Barbados Mercury という新聞のコピーが展示されていた。

火, 2015-12-08 12:09 - BridgetownTudor St

この国では宗教的にはキリスト教が圧倒的に多いものの、イスラム(グジャラートから来た人たちらしいが、東インド会社関連だろうか?)やユダヤ(ブラジルを経由して来たらしいので、ポルトガル系?)など多様らしい。ブリッジタウンの見どころの一つにシナゴーグがあるぐらいだ。

火, 2015-12-08 11:45 - BridgetownChamberlain Bridge

貝を使って作った装飾もののなかでも、細かい貝殻で作られた花は見事だった。そして、庭に遊びに来ていた小動物がマングースだったことが判明したし、こちらで見かける鳥の確認もできた。昔どこかの海で拾ったヒトデのような柄のついた薄い貝が sand dollar という名前だということを知ることもできた。

毎度のことだが、じっくりと見学。1時間ぐらいかけてじっくり見たら12時過ぎ。珍しく、我々と同じようなペースで丁寧に見ているカップルがいた。

火, 2015-12-08 11:08 - Bridgetown旧兵舎
兵舎

博物館を出てその横に並ぶ兵舎や士官の家や病院の前を歩いているうちに、強めの雨が降りだした。近くにあった屋根のあるバス停でしばし雨宿り。その後今朝バスを降りたバス停まで移動。すると、「ブリッジタウンか?」とすぐさま乗り合いバンに拾われる。

火, 2015-12-08 11:45 - BridgetownIndependence Arch
アーチ

ブリッジタウンの国会前に市場があるとの情報があったので行ってみたものの、あまりパッとしない。

火, 2015-12-08 11:57 - Bridgetown市場
市場

空腹なのでスタンドで牛肉を巻いたものを一つ買ってお腹に入れる。なかなかよい。

火, 2015-12-08 11:52 - Bridgetownパン屋

火, 2015-12-08 11:54 - Bridgetown牛肉ロール
牛肉ロール

繁華街は、どこかの田舎町の中心地的な賑わい。この国の一番の銀座通りなのだから、カリブの島国の規模とのどかさがうかがえる。

火, 2015-12-08 12:02 - Bridgetown繁華街
繁華街

火, 2015-12-08 12:14 - BridgetownBaxters Road
ゴーストタウン

地元の人達が集う食堂街というエリアに行ってみたが、夜の町らしくほとんど開いていない。かろうじて開いていた店で魚と鶏を見繕ってビールで昼食。これが、地元人たちが普通に食べているものなのか、うーむ。

火, 2015-12-08 12:17 - Bridgetownお昼を食べた店

火, 2015-12-08 12:25 - Bridgetown魚のフライとご飯、フライドチキンと野菜

火, 2015-12-08 12:45 - Bridgetownお昼を食べた店

お昼を食べながら地図を見ていた kame が前の道を歩いていけば Mount Gay Rum の工場が行けるよと言うので、14時30分からの最終ツアーに間に合いそうだし工場見学も済ませてしまうことにした。

火, 2015-12-08 12:58 - Bridgetownバルバドス風家屋

火, 2015-12-08 13:04 - Bridgetown廃屋

火, 2015-12-08 13:24 - Bridgetown  Mount GayView on Flickr

少しは飲ませてもらえるだろうかという心配とは裏腹に、見学はテイスティング・コースという名前だった。見学スタートから、ラムパンチが用意されていて暑くてのどが渇いているので嬉しい。そして、実にうまい。

火, 2015-12-08 13:51 - Bridgetown  Mount GayView on Flickr

ガイドが天職のようなお姉さんの軽快な説明と短いビデオの後は、テイスティングタイム。グラスに3種類のラムが用意されていた。アルコール度が高いラムをストレートで、この量。

火, 2015-12-08 14:03 - Bridgetown  Mount GayView on Flickr

それぞれのラムと、試飲はできない高級なラムの説明のあと、バーでさらに別のラムとラムカクテルのテイスティング。なんと言う大盤振る舞い。ラムは街や空港でも買うことはできるので、とりあえず今日は買わずに帰途につく。

火, 2015-12-08 14:04 - Bridgetown  Mount GayView on Flickr

バス停を目指して歩いていると、すぐにブリッジタウンへ行くバスに拾われる。公共交通機関の発達しているところは移動が便利で嬉しい。

火, 2015-12-08 15:03 - BridgetownMarket

北方向に行くバスのターミナルで降ろされると、そこにもマーケットが。夕方だからか曜日があるのか商品を並べている店は僅かだけ。ときどき半分腐っているのではと思うぐらい熟れたパンの実が売られていたりするが、あれはどんな味がするのだろうか。

火, 2015-12-08 12:02 - Bridgetownブドウ?サクランボ?
チェリー

街でグレープだのチェリーだのと売る人によって単語の変わ実が売られていたが、お試しで買って見なかったのは失敗だったとちょっと後悔。

火, 2015-12-08 15:09 - BridgetownView on Flickr

火, 2015-12-08 15:41 - Bridgetown椰子の実屋(対岸からはパパイヤに見えた)

パパイヤを売っていると思っていたところに近づいてみたら、実は椰子屋だったのが残念。

火, 2015-12-08 15:10 - BridgetownView on Flickr

火, 2015-12-08 15:31 - BridgetownQueen's Park内のバオバブの木

樹齢千年というバルバドスで一番古く大きい木、バオバブの木を見に行く。立派だ。高さ25m、周囲28mの貫禄。

火, 2015-12-08 16:26 - Oistinsの夕暮れOistinsの夕暮れ

バスターミナルの方に歩いていると、帰る方向のバスはどこから出るのかと考える前にお兄さんに声をかけられる。「帰るのか?俺だよ、覚えているか?今朝俺のバスに乗っただろう」と。そして、ほぼ満杯の彼のバスに詰め込まれて Oistine を目指す。途中、Garrison で、「お前ら、今朝ここで乗っただろう。俺はちゃんと覚えているんだ」と。車掌さんって誰から乗車代をもらって、だれからはまだなのかちゃんと記憶しているのがほんとにすごい。そして、気がついたのだが、kame と lulun のようなアジア人はこの地ではものすごく珍しいのだ。そういえば、まだ極東人に出会っていない。自分たちが目立つ存在だということに今頃気がついたのだった。

火, 2015-12-08 19:56 - Cassava PoneCassava Pone

スーパーに入ってみると大きくて品揃えもなかなかだ。ちょっと繁華なだけのことはある。パンやマンゴー、キャッサバのお菓子(ずっしりとしたココナツ味の素朴な kame 好みの味)を買って、屋台街に。

火, 2015-12-08 17:45 - 静かなOistins屋台群静かなOistins屋台群

シーフードを焼いて食べさせてくれるところが数軒店を開けていたのだが、呼び込みがうるさくて嫌だと kame は完全拒否。軽食的なお店で適当に買って食べた。その内の一つが、ブリッジダウンにもありちょっと気になっていた地元の人にも人気だという Legendary hot Fish Cakeだった。ブリッジタウン店は Nidhe Israel Museum の側にあるので遠くて諦めていただけに嬉しい。どうやら、島には現在3店舗あるようだ。

火, 2015-12-08 17:42 - Hot Legendary FishcakesHot Legendary Fishcakes

火, 2015-12-08 17:19 - ポークチョップ、フィッシュケーキ、コールスローポークチョップ、フィッシュケーキ、コールスロー

家に戻るためにバスを待っていると、横の道から出てきたバンの運転手が「Airport、Castle」と叫ぶ。どうやら、ドライバーが帰宅の道すがら最後の商売をするようだ。ラッキー。乗客が少なめで快適に帰ることができた。「回送」バスの正しい姿に思えた。

今日はスコールもあり蒸し暑かったので、汗でベトベトになった身体にシャワーが気持ちがいい。流石に足が疲れた。明日はゆっくり休もう。