評価:3/5点
Elmhurstといえば中華や東南アジア料理だが、少し先に行くとラテンな世界がある。その境界あたりにベネズエラ料理屋があって、そのPatacon Pisaoではパンの代わりにバナナを使ったサンドイッチがあるという。
甘くないバナナを潰して固めたモフォンゴはlulunの好物だ。となるとこのpataconも試してみたい。
Grand Ave駅あたりは最近インドネシア食材を求めて開拓を始めたばかり。すぐ近くには腸粉屋もあるし飲茶もある。まだまだ勉強せねば。
狭くて汚い店を想像していたけど、着いてみると意外と新しくてこざっぱりしているではないか。なんでも元々はトラックでWashington Heightsあたりに出没していたけど、ここに店を出したということらしい。さらにはLESにも店舗を出したようだ。
奥のカウンターで料理を注文し、テーブルで待つ。ほかに二組ほど客がいて料理ができるのを待っているようだ。YelpのクーポンでTequeyoyoというものが無料だったのでもらってかじる。
パンの生地でチーズを包んで焼いたもののようだ。生地がもっちりしているので少しタピオカ粉を混ぜているかもしれない。なかなかうまい。
Patacon Paisa (Grilled steak, chorizo, avocado and a sunnyside up egg)
本命のパタコンは、おお、包みを開けると明らかにバナナだ。選んだのはPaisa、つまり田舎風パタコンなのかな、牛肉、チョリソー、アボカドと目玉焼きが入っている。
Patacon Paisa (Grilled steak, chorizo, avocado and a sunnyside up egg)
味的にはほぼ予想通りで驚きはないが、これは堅実でかなり使えるやつだ。具の味もいいし、少しもそっとしたバナナの食感もいい感じ。
三種類用意されているソースは左からニンニクマヨ、ケチャップマヨ、唐辛子ソースで、ニンニクマヨと唐辛子を組み合わせるのがベストのようだ。
De Pabellon Cachapa (Black beans, shredded beef, sweet yellow plantain and cheese)
Cachapaはスイートコーンを挽いた粉で作っているそうだが、どう考えても砂糖を添加してあるとしか思えないほど甘い。最近のコーンは甘くていけないが、これはお菓子の領域に近い。黒豆と牛肉、チーズ、それに前述のソースと合わせると悪くはないが、これならアレパを選んだほうが確実に美味しそうだ。アレパには焼きアレパと揚げアレパがあるらしい。
わざわざここまで来るならほかにも食べたいものが色々あるが、たまにパタコンやアレパを食べに来るのは悪くない。親しみやすい食べ物なので中南米料理の入門にも手頃だ。