4月になってようやくシーズン最初の植物園訪問。ニューヨークにしては異例なほど暖かい冬が終わり春が来たとしばらく喜んだ直後に、冬が本気を出して雪と冷え込みをもたらすという 3月となってしまい、植物園という感じではなかったのだ。
一度、春が来たとフェイントをかけられてしまった植物たちはかなりダメージを受けていた。
例年なら、3月から4月の上旬にかけて楽しむことのできる花たちが、やっと咲いている姿も痛々しくて胸が痛む。そして、咲いている花の数も圧倒的に少なくて、遠目で見ても寂しい。こういう年もあるのだと記録しておこう。
今年の桜は豪華さは控えめなものの、やはり美しく春だという気分になる。
咲く順番も今年はめちゃくちゃだ。毎年春の楽しみの一つであるブルックリン植物園の見事なクロッカスの丘を見ることができなかった。ちょうどクロッカスが咲き出した直後に雪が積もったらしい。
もう少しあと後から開く花たちは被害を受けていないだろうから、今年は後半戦を楽しもう。
今年はムスカリの種類について新たに知ることができた。濃い目の青紫、薄めの紫、白やピンクと色の違うムスカリがあるのは知っていたが、葉の形の違いに気が付いていなかった。ちょうど赤ん坊のように包まれているのを見かけて、あれ?ムスカリってこんな風に出て来るの記憶にないと調べてみたら、葉の幅の広いムスカリ・ラティフォリウムという種類のものだとわかった。