お花の季節到来。毎年同じようなところばかりを訪れているので、どこか目新しいところをと探していて、目に留まったのがブルックリンにある Green-Wood Cemetery。Sunset Park の中華街に行くときに巨大な墓地だなと思いながら何度も横を通ったことはあったが、まさかお花を見に来る日がこようとは。
正門のある 5th Ave と 25th Street のところから入っていくと、立派なお城風の門が待ち構えていた。我々の前をレンタル自転車に乗った観光客らしき人達が走っている。驚きの展開。
478エーカー(2km2弱)という広大な墓地なので、自転車で回って、9th Ave と20th Street にある別の門から出ようと計画だった。ところが、自転車は進入禁止。門の手前の自転車用ラックに止めて、徒歩で入らなければならない。
車は入っていいのに、それはないでしょう。ハイキングや自然を楽しむことは奨励していいし、ツアーまでやているのに、自転車とランニングは禁止。なんだか腑に落ちないながら、渋々と自転車をとめる。
門を入って左側の道 Battle Avenue を進んだところに桜並木があると聞いていたので、そちらに歩いて進む。どうやらソメイヨシノ及び同時期に咲く桜の並木は雪にやられたようで傷んだ蕾がついたままほとんど咲いていない。ハズレの年に来てしまったようだ。
別の方に回ると、枝垂桜が咲いていた。こちらは綺麗。
このGreen-Wood Cemeteryは 1838年にできた墓地で(セントラルパークよりも50年弱も古い)、ティファニー家の墓があるほか著名人が眠っているらしい。要予約で20ドルもするトラムのツアーに人がいっぱい乗っていたが、みなさん墓巡りが好きなのだろうか(写真は出動前のトラム)。
桜以外の花も今年は残念だったけど、高台から自由の女神も臨むことができなかなか良いスポットなのかもしれない。
ところで、門の中に入ってすぐに目に飛び込んできたお墓のお供え物をみて、メキシコ系の人たちのお墓かなと思った。しばらくし中を歩いていると同じようなお供え物が時々目につく。そうだ、今日は Palm Sunday(聖枝祭、棕櫚の日曜日)だった。メキシコ風の飾りではなく、棕櫚の飾りだと気がついた。
ここは宗教の縛りのない墓地で、中国系の人がお供え用のお金を燃やしているのも見かけた。ちゃんと、そういった設備もあるんだと感心。