評価:4/5点
ガリシアの海産物が美味しいのはよくわかった。ずっと素朴系の料理を食べてきたのでここらで少し洗練度を揚げてみたい、と選んだのがAMOA。
サンティアゴ・デ・コンポステーラから東に伸びる道沿いにある。ここれは巡礼のメインストリートで観光客も多いのだが評判がいい。外の席が気持ちいいというのも魅力的だ。
細長い店に入ってぐるりと見渡すが屋外の席が見当たらない。変だな、と思っていると店員が食事なら下だという。階段を降りるとガラス張りの厨房があり、そこを通過して庭に出るとそこにはなかなか素敵なセッティングが。雨の多い土地柄なので一応天幕の下のテーブルをゲット。その後天幕に溜まった雨水が風に煽られて降ってこようとはこの時は知る由もない。
さらに先には川沿いの公園が見える。これはいいぞ。
そろそろ野菜が食べたいのでキノアとフルーツのサラダ、ホタテ、そしてイワシとタコの天ぷらを注文。
サラダだから野菜主体だと思っていたけど実際は本当にキノアとフルーツだけ。期待したものとは違ったけど適度に洗練された味わいでキノアと青りんご、マンゴーの組み合わせはなかなか使える。
ホタテは想定の範囲内だがとろりとしたレモン風味のソースが合ってよろしい。
タコとイワシの天ぷらはとても美味。衣が黄色いのは卵黄を使っているからか?天ぷらというよりはフリッターっぽいのだがタコが柔らかく味もこの旅行で最高。イワシも大振りで頭なし、最初は蛇足だと思った芋も予想以上においしい。これはうまいぞ。
ここまで来たらデザートも食べてみたい。やや悩んだ末にイチゴとホワイトチョコのムーズを注文。こいつもとても美味い。この時期のヨーロッパのイチゴは甘味と酸味がしっかりあって美味いけどそれも勝因かな。
全体的に塩がややきつめだけど大いに満足のいく内容。帰り際に見ると中の席は満席だった。この実力だから繁盛するのはわかる。地元の人はいつ雨に降られるかわからないから外には座らないのかな。