評価:2/5点
アレキサンドリアにNicecreamという名のアイスクリーム屋があるという。その時はほう、nice + ice creamね、と思ったのだがそれでけではないということが判明した。
実は N + ice cream、つまり液体窒素でアイスを作るというのだ。そんなものは食べたことがないので夕食後に立ち寄った。待っている客がけっこういるのでなかなかの人気だ。
細長い店のカウンターには白いキッチンエイドがずらりと並んでいる。その後ろの黒板がメニューなのだが、アイスの種類は左の方に書いてある7種類と意外と少ない。塩入りダークチョコとバニラを選択。
興味津々で作業を見ていると、キッチンエイドにアイスクリームのタネを入れ、その上から液体窒素を注いで混ぜる。冷気で白い霧が立ち込めるのでパフォーマンスとしてはなかなか見ものだ。
キッチンエイドが7台並んでいるのはそれぞれが一つのフレーバー専用になっているからだということがわかった。できたアイスは店員がガリガリと掻き出し、そのまま置いておいて次の注文を受ける。なるほどこうすれば毎回ボウルを洗わなくて済む。
チョコはねっとり、バニラはあっさりでアイスの味としては割と普通。窒素に味があるわけではないのでそらまそうだ。液体窒素を使うアイデアは面白いが、ギミックに走ってる分肝心の素材にはあまり力を入れていない印象。
というわけで翌日のCasa Rosadaとの出会いが用意されたのだった。